イタリア語で紙のことは、carta=カルタという。スペイン語ではpapelなんだけど、最近イタリアのマスメディアにしばしば登場する単語にpapelloっていうのがある。
この言葉の意味は、要求を記載した箇条書きの紙ってことらしいのだが、その要求を書いたのはマフィアのコーサ・ノストラで、宛先はイタリア国家ってことになっている。
シシリアっていうのは、歴史的に、イスラム勢力に支配された時代があったり、スペインが統治していた時代もあって、方言的には、スペイン語の影響も受けていたりする。
で、このpapelloなんだけど、多分、元々はスペイン語の影響を受けたシシリア方言ではなかろうかと推察する次第だ。
で、問題はこの要求書。書かれたのは1992年のこと。この年は、マフィアを追及していた判事、ファルコーネとボルセリーノが相次いで、マフィアによって爆殺された年なんだけど、そのファルコーネとボルセリーノの殺害の間に、マフィアが、国家に対して12項目の要求書を出していたんだそうだ。
http://www.lastampa.it/multimedia/multimedia.asp?p=4&pm=&I
Dmsezione=9&IDalbum=21404&tipo=#mpos一部の報道によると、時のイタリア政府は、マフィアとの交渉に応じ、それによって、多くの政府高官が殺害されずにすんだなんてことが書かれている。ことの真偽はともかくとして、本来犯罪を取り締まるべき国家が犯罪組織の要求書を受け入れるかどうかって交渉をしていたってこと自体が、如何にイタリアって国の中で、マフィアが持つ力があなどれないものかって証拠だと思う。
ナポリの犯罪組織カモッラを描いた作家サビアーノは、この3年間、特別警護がずっと彼のまわりを固めていたりするんだけど、これもまた、イタリアの犯罪組織の根深さを物語っている。
日本からは、イタリアの光の部分しか見えないのだけれど、その光が強いだけ闇もまた深い。
posted by tady at 21:38| ローマ |
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