2008年01月03日

ナポリ燃ゆ

大佛次郎の小説にパリコミューンを描いた「パリ燃ゆ」っていう小説があるが、そのタイトルをパロってみた。
昨年、ナポリのゴミが大きな社会問題となったんだけど、ついに年を越してしまった。
市民たちが出すゴミが収集されずに大量に道端に放置されてしまい、収拾がつかなくなってしまったのは、昨年の5月ごろの話だ。
国も特別委員会を作って、問題の解決に乗り出したのだが、暗礁に乗り上げたままみたいだ。背景には、不法投棄で金儲けをしているカモラの組織があるとも言われている。
その大量のゴミから発生しているガスに、新年のカウントダウン花火の火が引火して、あちこちで火災が発生してしまったらしい。
http://www.repubblica.it/2007/12/sezioni/cronaca/rifiuti-campania/
roghi-due-gennaio/roghi-due-gennaio.html


この記事によると、ナポリ周辺で75件の火災が発生しているそうだ。
さらに、学者の中には、ダイオキシンや重金属による汚染を心配する声があがっている。
La nuova ecologiaの記事によると
http://www.lanuovaecologia.it/rifiuti/politiche/8827.php

2月から、国の期間である高等保健研究所が周辺住民725人の血液検査を行うという。
また、母乳の検査も行うらしい。

解決策として、当局側は、大量のゴミを集積所を作ってそこに集めようとしているのだが、住民の反対で、それも進んでいない。

イタリアでは毎年大晦日に、大統領が演説を行い、それがテレビを通じて全国に放送される。ある意味、イタリアの良心だったり、倫理観だったりを正治とは関係なく、国を代表する人物として語るんだけど、昨年の大晦日の演説のなかで、ナポリターノ大統領もゴミ問題に触れている。
http://www.repubblica.it/2007/12/sezioni/politica/napolitano-quattro
/testo-discorso-2007/testo-discorso-2007.html


問題を解決するために、地元地方自治体の首長が、軍の介入を要請したらしい。
La Repubblicaでは、軍の介入の是非をネットアンケートしている。
http://temi.repubblica.it/repubblicanapoli-sondaggio?cmd=vedirisultati&pollId=462
9割近い人が、もはや強行手段をとるしかないと答えている。

個人的には、なんか違うような気がするんだけど、このゴミ問題、かなり複雑怪奇な背景があるみたいなんで、もう少し情報を集めようかと思っている。
posted by tady at 09:57| ローマ ????| Comment(0) | TrackBack(0) | イタリアのニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする