イタリア映画祭2日目の5月2日に見たのは、ドナテッロ賞を受賞したLa ragazza del lago=湖のほとりでとGiorni e Nuvole=日々と雲行きの2本だ。
短篇はIl supplente=代理教師。
この短篇が、実によかった。
「代理教師」
会場で購入したプログラムによると、2008年アカデミー賞短篇実写部門にノミネートされた作品だそうだ。
監督はAndrea Jublin。主演も彼がやっている。
子供たちが騒ぎまくっている、いわゆる学級崩壊にちかい教室に、代理教師と自ら宣言する大人が入ってくる。
彼は、学校で教えるであろうことの正反対を子供たちに教え始める。先生に媚を売る子には、媚の売り方で点数を付け、いじめっ子には、クラス全員でいじめるように仕向ける。
教室の大騒ぎを聞きつけて校長がやってくると、「代理教師」は、窓から飛び出し、逃げてしまう。
面白いのはここからで、最後にどんでん返しがあるのだが、ネタバレになってしまうので、書かない。
大人と子供の社会の対比や自らの信念を貫くことの難しさなど、大変示唆にとんだ作品であった。
「湖のほとりで」
さて、この日もっとも期待して見たのが、La ragazza del lagoだ。
原作は、ノルウェーの作家カリン・フォッスムの小説で、上映後、質疑応答に登場した監督、ミライヨーリによると、面白い本はないかと探していて、この原作(イタリア語翻訳)に出会い、読んでみて、これは映画になるってことで、作品にしたらしい。
舞台をイタリアに移すにあたって、Venezia地方の山寄りの街を舞台としている。
出だしは、小学生の女の子が行方不明となる。この段階で、pedofilia=小児偏愛者の話かと思うのだが、さにあらず、その女の子を連れ去った精神障害のある男性と一緒に若い女性の死体を目撃していることがわかる。
誰が彼女を殺したのか? 主人公である刑事の捜査が始まる。
容疑者は多数。女の子を連れ去った男。娘を偏愛する父親。彼女のボーイフレンド。殺された女性がアイスホッケーをやっていた時のコーチ。
そして浮かびあがってくるのは、殺された彼女がベビーシッターをしていた障害を持つ子供の親。さらに、殺された女性は、脳腫瘍を患っており、余命わずかだったことも分かってくる。
一方で、捜査を続ける刑事の妻は、認知症で老人ホームに入っている。
映画は、淡々としたトーンで作られているのだが、殺人事件を扱ったミステリーでありながら、現代社会の様々な断面を切り取り、描き出していた。
なぜこの作品が、ドナテッロ賞を受賞したのか、納得のいく作品だった。
「日々と雲行き」
続いて上映されたのが、Giorni e Nuvoleだ。
舞台はジェノバ。共同経営者として、船舶関係の会社の役員をやっていた主人公が、内紛により解雇され、失業者となってしまう。
収入もなく、無為な日々を過ごす主人公。その一方で、パートでもなんでもとにかくお金を稼ごうとする妻。そして、父親とうまく行っていない娘。
それなりに裕福だった中年男が、突然失業者となってしまった時に、家族はどうするのか? 夫婦間の愛情はどうなるのか? 子供との関係は?
そんなことが、かなりリアルに描き出されている作品だった。
娘役を演じたアルバ・ロルヴァルケルが来日しており、上映後の質疑応答に答えてくれたのだが、その際、イタリアにおいては失業問題がかなり深刻なのだが、この作品を日本人はどう理解したのか?という逆質問(観客に対しての質問)があった。
会場からは、日本の現状とあまりにも近く、とてもよく理解できたので、質疑応答に際して、質問が出なかったのではないか、という返答があった。
夫婦の絆、家族の絆を考えさせられる作品だった。
2008年05月04日
黒い太陽 読了
新堂冬樹の「黒い太陽」を読み終わった。
風俗についてよく分かる小説であった。
テンポが良く、かなりのページ数だけど、ささっと読めた。
言ってみれば、中身は濃くないってことかな、、、
テレビドラマ化されてるみたいなので、内容は書かなくてもいいでしょう。
ドラマ化しやすい内容ではありますね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BB%92%E3%81%84%E5%A4%AA%E9%99%BD
風俗についてよく分かる小説であった。
テンポが良く、かなりのページ数だけど、ささっと読めた。
言ってみれば、中身は濃くないってことかな、、、
テレビドラマ化されてるみたいなので、内容は書かなくてもいいでしょう。
ドラマ化しやすい内容ではありますね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BB%92%E3%81%84%E5%A4%AA%E9%99%BD

