イタリアの首相ベルルスコーニが、G8でイタリアを留守にしている間に、彼に反対する人々が「No Cav Day」って集会を開いた。
Cavっていうのは、ベルルスコーニを指して使われるあだ名Cavaliereの略だ。元々の意味は中世の騎士なんだけど、どうしてそう呼ばれるかというと、1977年に、彼の功績に対して国家が贈ったCavaliere del Lavoro勲章にちなんでいるらしい。
7月8日にローマのナヴォナ広場を会場として行われた「No Cav Day」に集まったのは、各紙によって違うが、5万とも10万とも書かれている。
中心となったのは girotondiって言われる運動だ。これはイタリア版カゴメカゴメのことで、みんなで手をつなぎ輪になって回る遊びから来ている。イタリア語版wikipediaには、その成り立ちが詳しくかかれていた。
http://it.wikipedia.org/wiki/Girotondi
特に、映画監督のナンニ・モレッティが参加したことで有名だ。
今回は、Di Pietroが立役者ってことになっているらしい。
Di Pietroは、かつての政界スキャンダルを裁いた元検察官であり、この集会の目的が、司法をねじ曲げ、自らの利益を守ろうとしているベルルスコーニを糾弾するものだったからだ。
様々な汚職事件の容疑者として訴えられているベルルスコーニが首相の座にある限り、検察は手出しができないという法律を作ろうとしているのだ。
Beppe Grilloも参加しているのだが、彼のスタンスは、ベルルスコーニに反対する勢力の中でも異端視されたようで、議論を呼んでいる。
というのも、現大統領のナポリターノが、ベルルスコーニ政権の提出した1500万ユーロを削減するという財政法案に署名したことを、Beppe Grilloが激しく非難したからだ。
イタリア人にとって、大統領とは国のシンボルであり、ある意味、アンタッチャブルな存在だったりする。それをストレートに非難したBeppeは、ベルルスコーニに反対する人々の中でも、受け入れがたいと感じた部分があるようだ。それに、ナポリターノは、元共産党員である。
Beppeは、7月25日に、同じローマで集会を行う予定にしていたのだが、警察から許可が降りず、開催を中止している経緯もあり、この日は、かなり怒っていたのかもしれない。
内部で様々な矛盾を抱えつつも、それでも、この集会の写真を見ると、ちょっと感動してしまう。
これだけ多くの人々が、政府に反対して集まれる国っていうのは、日本よりずっと民主的なのではないかと思ってしまうからだ。
http://www.lastampa.it/redazione/cmsSezioni/politica/200807articoli/34593girata.asp
http://www.repubblica.it/2006/05/gallerie/politica/no-cav/1.html

