2010年04月30日

イタリア映画祭2010その1「ただ、ひとりの父親」

今年もGW恒例となった(もう10回目だから恒例でいいだろう)、イタリア映画祭が始まった。
僕は、どうにか休みを取ることが出来て、4月28日・29日と、5月3日・4日の4日間で、合計12本のイタリア映画を見ることができそうだ。
で、開催初日の28日と翌日の29日にまず7本を見てきた。
今回の映画祭で、最初に上映されたのは、「ただ、ひとりの父親」である。
原題はSolo un padre。監督はLuca Lucini。主演はLuca Argenteroだ。
この日は、東京はかなりの大雨で、上映前に予定されていた監督の舞台挨拶は、監督が渋滞に巻き込まれてしまって、行われなかった。でも上映後の質疑応答には間に合って、少し話が聞けた。実は、この監督、イタリアでベストセラーとなった小説「3 metri sopra il cileo」が映画化された時の監督である。僕は小説も映画も見たのだけれど。小説は、いわゆる青春小説で、そこそこ面白かったけど、映画の方は、かなり期待はずれだった。

今回上映された作品には、原作があって、オーストラリアの作家、Nick Earlsの「Perfect skin」=イタリア語訳のタイトルは「Le avventure semiserie di un ragazzo padre」だそうで、映画のタイトルと、イタリア語に訳された原作のタイトルが違うのは、イタリア語訳のタイトルだと、映画の内容が曲解されるので、映画の内容にそったものに変えたのだと、言っていた。
ちなみに、イタリア語訳された原作のタイトルを訳すと「シングル・ファザーのちょっと真面目な冒険」と言った感じになる。これだと、コメディと間違われてしまいそうなので、タイトルを変えたという監督の話しには納得。
さて、映画の内容はというと、主人公である皮膚科医のカルロは、生後1年ほどの娘ソフィアを育てているシングルファザーである。
なぜ彼がシングルファザーになったかというと、妻が出産したときに、DICを発症して死亡してしまったからだ。
映画を見ていて、この病気どっかで聞いたことがあると思って記憶を辿ったら、久坂部羊の「破裂」って小説に出てきた病気だった。

出産時に妻に死なれ、乳飲み子を抱えて、頑張るシングルファザー。回りはそんな彼を支えようと協力をする。
見始めてすぐに思ったのは、赤ちゃんと主人公と共同生活をしている同僚の男二人って構図が(それもその内のひとりはゲイである)、フランス映画の「赤ちゃ
んに乾杯」そっくりってことだった。

なるほど、その手の映画のリメイクかと思いつつ見ていると、赤ちゃん=ソフィアの誕生の背景が明かになり、映画は、主人公の内面を描く重厚なものへと変って行った。

彼と亡くなった妻の関係は冷えきっており、もう別れようと決めた夜に、昔のいい関係だった頃を思い出しながら、これが最後と寝たときに、子供を授かってしまったのだ。
妻は、子供を生むことを望まなかったのだが、彼がどうしても子供が欲しいと、冷えきった関係でありながら、生まれてきたのが、ソフィアだった。
彼は、もし自分が子供を望まなかったら、彼女が死ぬことはなかったのだと、生まれてきた子供を育てつつも、苦悩している。
そんなところに現れるのが、脳科学を研究するためにフランスからやってきた女性カミーユである。

重くなりがちな主題を、救ってくれているのが、ソフィアの存在だ。赤ん坊に演技ができるわけではないのだが、彼女が実に愛らしくて良い。
今回の映画祭のプログラムを見ると、演じているのは、Michela GattoとFabiana Gattoとなっているので、双子の赤ちゃんらしい。

生まれたばかりの赤子を抱え、妻に死なれてしまった主人公が、映画の舞台であるトリノから、リグリアの海岸に行き、入水心中を図ろうとするシーンがあるのだが、日本に比べて自殺がずっと少ないイタリアで、どうしてそんな自殺を暗示するようなシーンがあるのかな? って疑問を感じて、上映後の質疑応答の時に質問してみたのだが、なかなか面白い回答が監督からあった。

主人公が自殺(娘との心中)を図ろうとしたのは、波の荒い冬の海で、それを思いとどまり、1年過ぎて、その頃のことを思い出しながら、どうにか頑張ってきたと思いつつ再び訪れる海は、少し波が穏やかになった春の海。そしてカミーユと出会い、これからのことを考えつつ訪れる海は、さらに穏やかで、暖かい晩春の海として描いたということだった。
確かに、最後に訪れた海では、ソフィアが、砂浜で立ち上がろうとするシーンが描かれていて、なるほどそういう意図があったのかと、納得した。
見終わった後、心が暖かくなるような、良い映画だった。上映後に会場からも自然と拍手が沸いたのもうなづける。
posted by tady at 21:59| ローマ | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

砂漠 読了

伊坂幸太郎の「砂漠」を読み終わった。
仙台の大学に通う若者たちの4年間を描いた作品だ。
昔、モラトリアムって言われた大学生活4年間の雰囲気をうまく描写している。
麻雀やスプーン曲げ=超能力なんていうスパイスもまぶされて、今時の学生の合コンとかもあったりして、彼らしい読者をくすぐるストーリー展開になっている。
ちょっとビックリしたのは、彼の年齢では知らないだろうと思われる、例えばジャズ奏者の「阿部薫」が出てきたり、船が山を登るヘルツォーク監督の映画「フィツカラルド」が出てきて、かなりの耳年増?なのかと思ってしまった。パンクバンドのラモーンズやクラッシュもそうだ。
タイトルの砂漠とは、ヌクヌクと保護された大学生活の後に、社会に出て広がっている現実の厳しさを表しているようなのだが、これもあくまでも大学生の視点から見たイメージでしかなく、具体的に描かれているわけではない。
これも、自分を取り巻くまわりの世界とその外側に広がる未知、あるいは自らの力では変えようのない世界っていう彼がしばしば描いているパターンである。
ストーリー展開とは関係なく、所々に、なるほどそういう見かたもあるのねっていう部分もあって、そういう所は新鮮に感じた。
ただ、本当に現実と向き合うっていう大変さを微妙にずらしていて、軽い読み物にしているのが、彼らしいといえば彼らしいのかもしれない。でも、読んでいて引き込まれるのは、多少の説教臭さを含めて、作者の価値観が表現されていて、それは違うとか、そりゃそうかもって思わせる大沢在昌や宮部みゆきの小説の方が、僕は好きだな。
posted by tady at 00:21| ローマ | Comment(1) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月26日

今週食べたラーメン10年4月第4週

またもや19日月曜日が休み。午前中の買い物に時間を取られて、遠くのラーメン屋へは行けそうもなく、桜の終わった遊歩道を散策しながら、小一時間ほどかけて「白河中華」に行った。
注文したのは、ワンタンやチャーシュー2種が入ったツケ麺「会津スペシャル」。ツケダレの中にこれでもかってほど、ワンタンやらチャーシュー(厚切りと薄切りの2種)、メンマ、ナルト、ほうれん草、半熟卵などがたっぷりと入っている。味は酸味が効いていて、僕好み。どうも大勝軒系の甘いツケダレは苦手で、ここのような酸味があるほうが好きだ。
いつもなら、月曜日は銭湯が休みなので、日帰り温泉施設に行くのだが、この日は時間が無くて断念。
この後、久々の4連勤で、途中で、どうしてもラーメンが食べたくなり、木曜日の遅番帰りに、花月で期間限定ラーメン「万番菜」を食べる。野菜がかなり多く乗っていて、なかなかの味。ただ、スープ表面には、脂の層がずいぶんと厚く乗っていた。卓上のお酢を入れて中和しつつ完食。

24日の土曜日が休みで、この日は相模大野二郎まで足を伸ばした。野菜大量、脂たっぷりの乳化スープのガツンとくるここのラーメンを時々無性に食べたくなる。土曜日ってこともあって、普段はあまり見かけない中年のおばさんたちが何人も食べにきていたのに、ちょっとびっくり。もちろん麺少なめで注文していたのだけれど、若い体育会系か、大食いのオタク系が主流の二郎の客層から考えると、ここのラーメンも地元のおばさんたちに受け入れられつつあるみたいだ。
僕は小ラーメンニンニクヤサイを食べたのだけれど、豚も厚切りが3枚も入っていて、もういっぱいいっぱいで、ようやく食べきることができた。しばらくは、こなくてもよさそうだ。
posted by tady at 10:42| ローマ | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月24日

クローズド・ノート 読了

雫井脩介の「クローズド・ノート」を読み終わった。
図書館で、やけに多くの人が借りているらしいってことで、借りてきたのだが、例の沢尻エリカが主演して、挨拶の時の不貞腐れた態度で有名になった映画の原作ってことは、正直言ってまったく知らなかった。もちろん映画も見ていない。
そういうわけで、何の先入観もなく読み終わったのだが、読み始めて3分の1くらいで、結末が予想できてしまう。ただ、自分の予想した結末と同じなのか違うのかって興味のみで読み進んだ感じだ。
結末は、やっぱり予想通りで、小説としては、まあこんなもんかなって思う程度の出来だ。
巻末にある参考文献に添えられている作者の文章を読むと、それなりの思い入れを持って書いた作品らしいのだが、作者の気持ちと裏腹に、あまり想いは伝わってこなかった。僕が鈍感なだけかもしれないけれど、、、
読後感が清々しい、青春恋愛小説の小品ってところかな?
posted by tady at 21:49| ローマ ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月22日

沈船の鉛と二重β崩壊

約2000年前にサルディニア近くで沈没した船に積んであった鉛を引き上げて、イタリアのグラン・サッソにあるニュートリノを研究している施設で使用するっていう記事がLa Repubblicaに出ていた。
http://www.repubblica.it/scienze/2010/04/14/news/antico_piombo-3344384/
イタリアのグラン・サッソには、「Cuore」プロジェクトっていうのを行っている研究施設があるそうで、山頂から1400メートルの山の中に設備が作られているそうだ。日本で言えば、スーパーカミオカンデのような施設らしい。

そのセンサーを覆う素材として、約2000年前に沈没した船に積まれていた鉛が使われるという。
鉛には半減期22年という鉛210ってのが含まれていて、近年に精製された鉛では、それがセンサーの邪魔をしてしまうのだそうだ。
そこで白羽の矢が立ったのが、2000年前の鉛。それも沈没船に積まれていたので、宇宙からの放射線の影響を受けることなく、海底で眠っていたので、素材として最適なんだとか。
鉛は、1本46センチ×9センチ(厚さは書いてない)、重さ33キロの延べ棒状態のものが、数百本あるらしい(記事には、170本と120本という数字が出ているが、総数は書いてない)。
33キロという重さは、当時(古代ローマ帝国の時代)、奴隷一人に担がせる荷物の重さを定めた法律の上限の重さだという。

現在「Cuore」プロジェクトで研究しているのは、ニュートリノを放出しない二重β崩壊の発見らしい。こういう物理の話になると、僕自身はチンプンカンプンなのだが、wikipediaに載っていた。
二重β崩壊
これを読むと、ニュートリノを放出しない二重β崩壊が確認されると、ニュートリノがマヨラナ粒子であることが証明されるらしのだが、僕にはなんのことかさっぱり。

この記事が面白いと思ったのは、古代ローマ人たちが、装飾や建築に使用しようと運んでいた鉛が、2000年の時を経て、最先端科学に使われているってところだ。

ちなみに、この鉛。サルディア産だと思われていたのだが、調べた所スペイン産だったそうだ。
詳しい内容は分からなくても、なんだかちょっとワクワクする。
posted by tady at 10:49| ローマ | Comment(0) | TrackBack(0) | イタリアのニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月19日

Don Pasta Cook&Roll Circus

Podcastで、RadioraiのCatapillerって番組を聞いていたら、ゲストにDon Pastaって人が出ていた。
話を聞いていると、ちょっと面白かったので、早速ネットを探してみると、サイトがあった。
Food Sound Systemってところで
http://www.donpasta.com/index.html
BGMにジャズが流れてきて、なかなか洒落ている。
英語・イタリア語・フランス語があるようで、イタリア語のページを覗いてみたらいろいろ書いてあって、youtubeのストリーミング画像も掲載されていた。

料理そのものを一つのショーに仕立て上げて、ステージを構成しているようで、食を大事にするいかにもイタリアらしい発想。
常に旬の食材を使い、ファーストフードや遺伝子組換え食品に反対し、伝統食を大切にして調理の手を抜かない。そして時間のかかる調理の合間に、歴史を語るって内容らしい。
これは、イタリアの伝統的な演芸であるcantastorieの要素を取り込んでいるとも書いてあった。日本語に訳すと歴史語りって意味なのだが、日本的に言うと、平家物語を弾き語りで聞かせる琵琶法師とか、あるいは浪曲師ってところだろうか。

音楽に乗せて、料理を作りながらその手順を説明し、うんちく話を織り込む映像は、見ていてなかなか楽しい。食材に火が通る音、油の跳ねる音、そしてライブでは、漂ってくる香りも観客を楽しませるみたいな説明がついていた(英語のサイトにあるYoutubeの方が、より具体的に料理の説明がなされている)。
一種のキワモノではあるのだろうけれど、きちんとした主張をもって、楽しませてくれるって意味では、かなり面白い。

マグロの解体ショーなんてのが日本でもあるけど、お金を取って、コンサートのように客に見せるってところまではいってない。金の取れるパフォーマンスとして質を上げ、おまけにマグロの握りとかつければ、日本版Don Pastaができるかも、、、、
それにしても、食を楽しむって精神が、イタリアらしい。
posted by tady at 13:29| ローマ | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

今週食べたラーメン10年4月第3週

ここのところ遅番が多くて、夕食がどうしても11時近くになってしまう。肉体労働ってこともあり、ついつい脂っこいものが食べたくて、さらにお酒を飲むものだから、朝起きると、胃が重い。加えて、年のせいなのだろう休日でも6時前には目が覚めてしまうので、睡眠不足も重なっている。
12日月曜日が休みだったのだが、この日も朝から胃が重かった。午前中買い物を済ませて、ラーメンを食べに行ったのだが、頭では、乳化した脂っこい二郎が食べたいと思いつつも、胃の方は無理そう。そこで比較的ライトなスープの上野毛二郎へ。
到着すると待ち客は3人ほど。ほどなく座れていつもの通り麺固め小ニンニクヤサイを注文。ちょっとキツいかなぁーと思ったのだが、どうにか完食できた。二郎のラーメンは、それなりの量が胃に入るので、食べ終わった直後は苦しいのだが、脂の量も多いけど、ヤサイがかなりの量なので、なぜかその後、胃がもたれることがない。

次の休みは16日。天気はあまり良くなくて、時間もなかったので小杉二郎へ。ネット情報によると、助手君が一人で切り盛りしている場面もあったとか。二郎各支店を見ても、こんなに早く独り立ちする助手ってあまり見たことがないので、ちょっと興味が沸いたからでもある。
到着すると待ち客はなく、すぐに着席。店主は居たけど、オペレーションをほとんどすべて助手にまかせて、むしろ店主が助手のような動きをしていた。
無愛想で有名なガングロ店主なんだけど、人を育てるって気持ちがあるのかしらん?
で、出てきたラーメンは、なんにやら味が薄かった。野菜が大量に上に乗る二郎のラーメンは、下から麺をひっぱり出して、いわゆる天地返しってのをやって食べるのだが、普通底に沈んだ麺には、スープが絡んでいて、一口食べると「うめー」って二郎を食べる幸せを感じるのだが、この日は「????」。湯切りがちゃんと出来ていないのか、それともちょっと太くなったように感じた麺が変わったのか、おいしくない。
食べつづけても味は変わらず。量的には以前より増えた感じがしたのだが、味は大ハズレだった。助手の腕が上がるまで、しばらく待たなきゃならないみたいだ。
posted by tady at 09:55| ローマ | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月17日

カラスの親指 読了

道尾秀介の「カラスの親指」を読み終わった。
以前読んだ「龍神の雨」は、たいして面白くなかったのだけれど、この作品は面白かった。
いかにも若手の作家らしく、章立ては様々な鳥の英名が当てられている。
ヤミ金の被害者が詐欺師となって、そのヤミ金業者の他の被害者とともに、復讐するって話なのだが、結末は大どんでん返し。ネタバレになるので詳しくは書かない。

宮部みゆきの「火車」や真保祐一の「奪取」、高村薫の「レディー・ジョーカー」を思い出させるストーリー展開で、久々にページをめくるのが楽しかった。

今の僕は、ストレスが溜まる一方の生活なのだが、面白い本を読んでいると、一時でも現実逃避できる。ただ、なかなか作品世界に埋没できるような本とは出会わないのだけれど、、、、
posted by tady at 20:15| ローマ ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月15日

風力発電で、中国がドイツを抜く

La Stampaの記事によると、中国の風力発電による電力生産量が、ドイツのそれを抜き、世界第2位になったらしい。
http://www3.lastampa.it/ambiente/sezioni/news/articolo/lstp/185722/
この記事によると、中国の風力発電容量が25,8ギガワットになり、ドイツの25,77ギガワットを上回ったそうだ。中国は2020年までに150ギガワットの発電量を目指しているという。

このネタ元は、Global Wind Energy Councilって団体の発表で、そのサイトも覗いてみた。
http://www.gwec.net/
ここのRegionsって所をクリックすると、世界各国の風力発電の状況をインタラクティブマップでみることができる。

2009年のEU国内における風力発電のレポートなんかもあって
http://www.ewea.org/fileadmin/ewea_documents/documents/statistics/general_stats_2009.pdf
このPDFの4ページの表を見ると、ドイツがダントツで、スペインがその後を追っているが、イタリアは、フランスを抜いて第3位だ。国の面積とかを考えると、イタリアも結構頑張っているのがわかる。
posted by tady at 11:02| ローマ | Comment(0) | TrackBack(0) | その他のニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月12日

遥かなる水の音 読了

村上由佳の「遥かなる水の音」を読み終わった。
「ダブル・ファンタジー」で30代女性の性愛を描いた後、どっちに向かうのか知らん? と思っていたのだが、こう来ましたか! って感じだ。
描かれているのは、老域に達したフランス人男性と若い日本人男性の愛の話。そこに国際結婚を望む40代の日本人女性やら、幼なじみから恋人へと移行する若いカップルが絡む。そして舞台はモロッコ。
フランスの同棲制度についても割とちゃんと書かれているし、モロッコの描写はきちんと取材したんだろなと思わせる。
ストーリーはともかく、アルヘシラスからタンジェを経てマラケシュへと向かう旅の描写に、大昔行ったモロッコの風景が思い出されて、僕的には面白かった。
小説の中と違って、サハラまでは僕は行けなかったのだけれど、機会があればまたモロッコを訪れ、サハラを見てみたいなぁーと思ってしまった。
posted by tady at 18:20| ローマ ☀| Comment(1) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

今週食べたラーメン10年4月第2週

5日の遅番の日、仕事帰りにニュータンタンメン本舗で、タンタンメン中辛を食べる。実は、前の週の金曜日、遅番の仕事帰りに、缶ビール片手に沿道の夜桜を見つつ向かったら、店の前には待ち客が5・6人いて、諦めたこともあり、そのリベンジを兼ねて、再び夜桜を見つつ寄ってみた。
味はいつもの通り。しかし、今年は桜をずいぶんと長く見られる。
翌6日は、休みだったのだが、天気が悪く、車で買い物に出たついでに、老麺魂で地鶏そばを食べた。以前から気になっていた限定メニューなんだけど、まさにトリって感じで、チャーシューも鶏肉だった。最初はトリの匂いが鼻についてちょっとまずったかなぁーと思ったのだが、後半になるとそれほどでもなく、塩味のスープも食べ終わってもしょっぱさは感じない良い塩加減で、悪くなかった。でも、一度でいいかな、、、
一日だけ出勤して、8日が休み。曇りではあったけれど、久々に自転車で鶴見二郎に行くことにする。到着すると、カウンターで7人ほどがラーメンを待っていて、空席あり。一度にそれだけの客にラーメンを出した後、待ち客は僕だけどなった。その時にイヤーな予感がしたのだが、まさに的中。鶴見マジックを喰らってしまった。
鶴見二郎は、なぜかいつも多めに麺を茹でて、最後に結構な量を捨てている。どういう理由なのかはわからないのだが、どうやら後から客が来たときのためのようなのだ。
で、この時は、待ち客は僕のみで、厨房の中を見ていると麺をふた掴みほどお湯に投入していた。そして、そろそろゆで上がるって時に3人あらたに到着。さすがにちょっと後から来た人の分は出さなかったけれど、僕を含めて3人分のラーメンが出てきた。これはどう考えてもおよそ二人分のラーメンを3人前に無理くりしてるのは明白で、実際とっても少なかった。さらに豚は一切れだけ、、、、
ちょっと乳化したスープも、麺の太さも、豚の柔らかさも二郎の中でもかなり美味しいレベルだと思うのだけれど、麺の量、野菜の量、豚の大きさがいずれもとっても少ないのが難点だ。
久々の鶴見二郎で、美味しかったのだけれど、なにやら釈然としない不満が残った。

この日は30キロ近くを自転車で走ったのだが,ついに総走行距離が3000キロを超えた。2007年の5月に新しい自転車にしてメーターを付けてから、およそ3年。ここのところ寒いのと、仕事がキツくて休日に自転車に乗る気がおきなかったこともあって、あんまり走っていなかった。2700キロを超えたのが去年の7月なので、300キロを走るのに9ヶ月も要したことになる。
これから季節も良くなるので、健康のためにも、もう少し走ろうかな、、、
posted by tady at 11:07| ローマ ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月09日

太陽で動く地下鉄

ネタメモに書いた記事なのだが、ちょっと時間が出来たので、イタリア語の記事の概要を日本語にしておく。
元の記事はここ
http://www.lastampa.it/_web/cmstp/tmplrubriche/ambiente/grubrica.asp?ID_blog=51&ID_articolo=1298&ID_sezione=76&sezione=

この記事によると、ミラノのM1の地下鉄が、太陽光発電による電力で運営されているらしい。
ミラノにはM1、M2、M3の3路線の地下鉄が現在営業している。
日本語版wikipediaにちょこっとだけ出ていた。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%A9%E3%83%8E%E5%9C%B0%E4%B8%8B%E9%89%84
運営主体はATMだ。

これにより、年間70トンのCO2の削減ができるという。
太陽光発電によって地下鉄を動かすというのは、イタリアだけでなく、ヨーロッパでも初の試みだそうだ。
太陽光発電は、Precottoにある車庫の屋根に設置された、サッカー場4つ分にあたる面積、およそ2万3千平方メートルで発電され、年間、140万kw/hを供給できると書いてある。ただ、この数字が地下鉄を動かすのに妥当な数時なのかは不明。イタリアの新聞ってこの辺はとってもいい加減なので、かなり疑わしい。
いずれにしても、広大な電車の車庫の屋根に太陽光発電パネルを設置して、その電力で電車を動かすって発想は、面白い。
posted by tady at 22:26| ローマ | Comment(0) | TrackBack(0) | イタリアのニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月07日

密入国組織摘発される。

イタリアで、クルド人とイラン人の密入国を行っていた組織が摘発されたってニュースが出ていた。
http://www.repubblica.it/cronaca/2010/04/07/news/blitz_anti_immigrazione_clandestina_trenta_arresti_per_traffico_di_uomini-3166202/

ローマに本部を置き、密入国を希望するクロド人やイラン人から多額の金を受け取って、イタリアを経由して、EU各国に送り込んでいたらしい。
インターポールとヨーロッパ各国の警察と共同で行われた摘発作戦だそうだ。

密入国というと、思い出すのはメキシコからアメリカへの密入国をする人たちのことだ。
メキシコ(というかラテンアメリカ)から、アメリカへの密入国者をエスパダ・モハーダ(スペイン語で、背中の濡れた人)と言うが、それは、メキシコとアメリカの国境を流れるリオ・グランデ(メキシコではリオ・ブラボーと呼ばれる)を渡るときに、濡れるからだと言う。
かつて(もう30年も前になる)、メキシコのゲレロ州のものすごい山の中の村に行った時にも、密入国をしようとして強制送還されたという人にあったことがある。どのくらい山の中かっていうと、その村に行くためには、午前中1本、午後1本の小型トラックに荷台に乗る定期便しかなった。
なぜ彼らが国境を越えようとするのか? これもメキシコに居た時に、ビザの関係でどうしても一度メキシコを出なくてはならなくて、テキサスまで行ったことがあるんだけど、その時に見たリオ・ブラボーに架かる橋で実感した。橋の真ん中が国境になっているのだが、ちょうどクリスマスシーズンで、橋の向こう側(アメリカ側)には、きらびやかな飾りがあり、橋のこっち側(メキシコ側)には、何もなかったのだ。富と貧困の境界線が、目に見える風景だった。
ちなみに、メキシコとグァテマラの国境も通過したことがあるのだが、そこには、1キロの幅の緩衝地帯がジャングルの中に広がっていて、メキシコ側のイミグレーション事務所を出てから、グァテマラに入るまで、交通機関はなく、徒歩で行くしかなかった。一節によると、ゲリラなどの侵入を防ぐための緩衝地帯だと聞いた。もっとも30年も前の話なので今は知らないけれど、、、

日本だと、中国からの密入国を請け負う蛇頭が有名だ。今では、中国経済の方が好調だから、わざわざ日本に密入国する人も減ってきているのかもしれないけど、、、

でも、イタリアでは、EUができたことも大きく関係しているのかもしれないけれど、EU圏外からの密入国者がかなりいるようだ。特に北アフリカや中近東からの人が多いみたいだ。
ヨーロッパから、南に突き出した形のイタリアは、EUの他の国に比べると、アフリカまでの距離が非常に近い。一度EU圏内に入ってしまえば、北上するのは比較的たやすいようだし、イタリアが入り口となっているところがあるみたいだ。
1980年代、アメリカがヨーロッパへの巡航ミサイルとパーシング2を配備しようとした時に巻き起こった平和運動の中で、イタリアはヨーロッパの柔らかい下腹部って言い方をされたことがある。つまりはもっとも弱い部分ってことなのだが、東西冷戦が終わり、少なくともヨーロッパ内での核の脅威(原発は除いてだけど)がなくなった現在において、イタリアは、EU対非EUというブロックにおける密入国問題の柔らかい下腹部となっているのかもしれない。
posted by tady at 21:41| ローマ | Comment(0) | TrackBack(0) | イタリアのニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月05日

太陽を曳く馬 読了

高村薫の「太陽を曳く馬 上下」を読み終わった。
これは、「晴子情歌」、「新リア王」シリーズの完結編ってことらしい。
実は、「晴子情歌」も「新リア王」も図書館で借りて、読み始めてみたものの、途中で投げ出している小説で、今回のこの作品も、途中で何度投げ出したくなったことか、、、

どうにか読み終えたのは、主人公が合田だったからもしれない。彼が登場した作品「レディ・ジョーカー」は、実に面白かったからだ。

それにしても、精神疾患、現代美術、死刑問題、オウム真理教、9,11テロなどをひとつの小説に投げ込んでしまったためだと思うのだけれど、読みづらく、難解で、ある意味作家のひとりよがりって部分もあるような気がする作品だ。

上下二巻を集中して読める時間があれば、作者が何を言おうとしているのかが、もう少し汲み取れたのかもしれないけれど、毎日の通勤で、ぶつ切りにしながら読む小説ではない。
いろいろと知的刺激を受ける作品ではあるだけれど、今の僕には、ただただ疲れたって読後感しかもたらしてくれなかった。

本の面白さっていうのは、それを受け取る読者の側の状況によって、同じ物を読んでいても全然違う評価の仕方がなされることだと思うのだけれど、少なくとも現在の僕の置かれている状況では、全然面白くなかった。
posted by tady at 22:31| ローマ ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月04日

今週食べたラーメン10年3月第5週

今週は29日月曜日、遅番の帰り、花冷えの寒さの中、花月で「ペジらぁめんナナコ」を食べる。動物素材を一切使っていない野菜のみのラーメンってことで、どんな味なのか気になっていた。
想像していたよりも、きちんとラーメンしていて、そこそこ美味しかった。麺は細めで、食べ初めはいい感じなのだが、すぐに伸びてしまうのは、ちょっと残念。スープは植物系のみとは言うものの、化学調味料は使っているみたいだ。確かに化学調味料も植物由来ではあるのだけれど、、、

30日が休みで、しらすと桜を目的に鎌倉に行く。生しらすを求めていったのだが、有名店「しらすや」のしらすづくし定食には、生しらすはついてこなかった。鎌倉を散策中、あちこち生しらすの食べられそうな店を見てみたのだが、どうやらこの日は漁がなかったようで、どこにも生しらすはなし、、、、鶴岡八幡宮の参道である段葛の桜もまだ満開ではなく、こっちもちょっとがっかり。
まあ、天気が良く江ノ島の背後に富士山がくっきりと見え、春の砂浜をのんびりと散策できたので、それなりに良かった。


実に珍しく3日の土曜日が休み。この日も天気が良くて、午前中買い物を兼ねて、家人を連れて車で近場の桜の名所を一回りする。
その後、土曜日は午後4時まで営業している川崎二郎へ。さすがに土曜日だけあって、2時すぎに到着すると、結構な列があった。40分ほど待って着席。ロット的には、始めの方に着席できたので、麺固めをバッチリ注文できた。豚は味がちょっと薄かったけど食べごたえ十分。久々の川崎二郎を堪能。でもちょっとスープが甘くなった気がした。
posted by tady at 21:22| ローマ ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月03日

ネタメモ10−4−3

気になるネタはあるのだけれど、更新ができていない。
ミラノの地下鉄が、太陽光発電の電力を使い始めるってニュース
http://www.lastampa.it/_web/cmstp/tmplrubriche/ambiente/grubrica.asp?ID_blog=51&ID_articolo=1298&ID_sezione=76&sezione=

Legambiente=イタリア環境連合のレポート「Comuni Rinnovabili 2010」
http://www.legambiente.eu/scienza/cdoc/schedaDoc.php?id=4940
PDFファイルはこちら
http://www.legambiente.eu/documenti/2010/dossier_vari/RapportoComuniRinnovabili2010.pdf
イタリア政府は原発を作ろうとしているけれど、地方自治体は、オルタナティブエネルギーの発電所などを作り始めている。
レポートは84ページの長文なので、読んでる時間がない。
序文の強調してある部分だけを見たら、少なくとも一つ以上のオルタナティブのエネルギープラントを設置した市町村は、6993もあるそうだ。
この内容は時間がある時にちゃんと読んで記事にしたいと思っている。

一方で、バイオ燃料が、環境を脅かすってレポートが、actionaidって団体から発表されたらしい。
http://www3.lastampa.it/ambiente/sezioni/news/articolo/lstp/177652/
バイオ燃料を作るために、第三世界の食料が脅かされ、その結果環境にも悪影響を与えるってことを調査した内容のようだ。
actionaidのイタリアのサイトはここ
http://www.actionaid.it/it/hp_it.html
これも、時間があったらちゃんと調べて記事にしたいののだが、、、、

La Stampaは、環境関連のニュースのページをリニューアルして、ニュース量が格段に増えている。
http://www3.lastampa.it/ambiente/
環境問題にずっと関心を持ってきた僕としては、このページを読むだけでも大変。今思っていることは、日本のマスメディアのサイトとイタリアのマスメディアのサイトにおける環境問題の報道の量の違いがどれくらいあるのかってことの比較をしてみたら面白そうってこと。
これも、時間が、、、、
posted by tady at 22:28| ローマ | Comment(0) | TrackBack(0) | ネタメモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月01日

イタリア統一地方選挙2010

先週末の土日に、イタリアの13州で、統一地方選挙が行われた。
州知事と州議会議員を選ぶ選挙で、県や市の選挙が行われたところもあるようだ。
一番気になる点は、投票率の低さだ。
La Repubblicaのページにグラフが出ているのだが
http://www.repubblica.it/static/speciale/2010/elezioni/regionali/index.html?refresh_cens
2005年の統一地方選挙の時が72,01%だったのに対し、今回は64,19%だった。
また、選挙前は中道左派が11州、中道右派が2州という勢力分布だったのが、今回の選挙で中道左派が7州、中道右派が6州になった。
市長選挙の場合は、1位でも得票率が50%に達しなかった場合、決選投票が行われるのだが、州知事選の場合は、50%に達しなくても、一番得票した候補が当選となる選挙システムになっているようだ。
中道右派と言っても、北部の州は、北部同盟の候補者が勝利しており、南部の中道右派=ベルルスコーニ派とは別だ。
中部はほとんどが中道左派が勝利しているが、ローマのあるラツィオ州は、中道右派が勝っている。
今回改選の行われなかった州も含めて、勢力分布を見ると、20州あるイタリアの州のうち、中道左派は7州のみで、残りの13州のうち、少数言語を話す人たちが住んでおり、中央政権とは違う独自の政党が存在するValle d'aostaとTerentino-alto adigeの2州を除く11州が中道右派ってことになる。

地方政治と中央政治は別物だというのは分かるのだけれど、それにしてもとんでもない政治を行っているベルルスコーニが率いる中道右派が、どうして地方でも支持されるのか、僕にはよく理解できない。
posted by tady at 11:04| ローマ | Comment(2) | TrackBack(0) | イタリアのニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。