ラ・レップブリカに老人と性の問題についての面白い記事が出ていた。
http://www.repubblica.it/2008/07/sezioni/cronaca/
sex-antenni/sex-antenni/sex-antenni.html
http://www.repubblica.it/2008/07/sezioni/
cronaca/sex-antenni/sex-aspesi/sex-aspesi.html
この記事によると、スウェーデンのGoteborg大学が行った、70歳以上の人の性に関する調査っていうのが、イギリスの新聞、インディペンデントに載ったらしい。
1500人の70歳以上の老人に対して行ったこの調査によると、婚姻関係のある男性のうち、68%が、日常的に性生活を行っているんだそうだ。これは、1970年代の52%に比べてかなりの増加だという。そして女性の場合は56%が日常的な性生活を営んでいるんだそうだ、これも1970年代には38%だったんだそうだ。
でも、セックスって一人でする訳ではないので、男女で食い違っているっていうのは、どうも良く分からない。
イタリアのCensisが行っている調査によると、61歳から70歳のイタリア人の73.4%が、活発な性生活を営んでいるという。さらに70歳以上でも39.1%が現役なんだそうだ。
面白いのは、カトリックの国イタリアでは、セックスっていうのは、ちゃんと結婚をした二人が、生殖のために行う行為としてしか教会は認めていなかったりするんだけど、老人の性っていうのは、もちろん生殖活動ではなくて、気持ちいーいことになっちゃうわけで、カトリックの教義には反するわけだ。
一方で、老人の性活動が活発になったのは、バイアグラによるものだっていう人もいるらしい。しかし、現実は、バイアグラに頼るのは40代、50代の男性で、60歳以上になると、薬の助けなど借りずに、性生活を営んでいる人たちと、性に対しては全く関心のない人たちに大別されるっていう学者もいるという。
あるいは、昔も今も状況は変わらないのだけれど、昔は隠れて行っていたことを、今は大っぴらにできるようになっただけで、調査では、増加しているように見えるけど、昔から変わっていないという学者もいる。
さらに、老人の性が活発だということで、それをビジネスにしようという人たちもいるってなことも書いてある。
このマーケットは、今後広がることはあっても、縮小することはないと読んでいるだそうだ。
日本でも、いい年をしたおっさんが、女子高生のスカートの中を覗き込んだり、エンコーをしてたりするわけで、性的に「活発な」老人は、イギリスやイタリアだけでなく、日本にも存在するんだろう。
女性の場合は、かつては出産による死亡のリスクが高くて、早死にだったけど、今はそんなことはなく、長年連れ添って、愛想が尽きた夫と離婚してあたらな関係を求めるなんて傾向もあるという。
加えて、現在は、実際に会ってしまえば、年寄りってことが分かってしまう場合でも、メールのやりとりではバレないなんて状況もあって、それを利用してる老人もいるなんてことも載っている。
記事の締めくくりに書いてあるけど、性の問題には、年齢は関係ない。ただ、年とともに、量的なものより質を求めるようになるっていう学者の言葉が載っていた。
老人介護の現場にいると、男性介助者を拒否する女性がいたりするのも確かだ。どんなに年をとり、認知症があっても、人間としての羞恥心、特に異性に対する羞恥心は残っていたりする。
男にしろ女にしろ、人間の尊厳ってことを考えたときに、「性」っていうのもその一部であるってことがおぼろに分かってくる。
性感染症を防ぐための若者たちへの性教育っていうのは、大事だけれど、これからの時代、老人に対する性教育っていうのも必要になってくるのかもしれない。
ましてや、ビジネスとして、老人の性に関する分野をとらえようという発想があるとすれば、オレオレ詐欺にすぐに騙されてしまうような老人たちは、無防備な状態に置かれてしまうのではないかと心配してしまう。
若者よりも老人により近い年齢にある僕自身、ちょっと考えさせられる。
2008年07月12日
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