6月19日に公表されたのは、2009年の第一四半期における失業者の報告だ。
La Repubblicaに載った記事がこれ
http://www.repubblica.it/2009/06/sezioni/economia/disoccupazione/dati-italia/dati-italia.html
ネタ元の報告書はここ
http://www.istat.it/salastampa/comunicati/in_calendario/forzelav/20090619_00/
このページからPDFでダウンロードできる。
http://www.istat.it/salastampa/comunicati/in_calendario/forzelav/
20090619_00/testointegrale20090619.pdf
これによると、イタリア人426000人が仕事を失っている。一方で、外国人は222000人が新しい職場を見つけている。大まかな数字になるが、イタリア人3人のうち働いているのは1人だけってことらしい。
ついで、6月23日に2つの報告書が公表されている。
一つが人口統計で、イタリアの人口が6000万人を超えたそうだ。もっともその理由は、外国人の増加によるものだ。
これがLa Repubblicaに載った記事
http://www.repubblica.it/2009/04/sezioni/cronaca/istat-popolazione/istat-poplazione2
/istat-poplazione2.html
ネタ元は
http://www.istat.it/salastampa/comunicati/in_calendario/bildem/20090623_00/
PDFは
http://www.istat.it/salastampa/comunicati/in_calendario/bildem/20090623_00/
testointegrale20090623.pdf
今や全人口6.5%が外国人居住者だという。
また、ほとんどの人が家族と一緒に住んでいるそうで、登録されている家族数(世帯数)は24614000世帯で、これは全人口の99.5%が家族と同居していることになるそうだ。
よく言われるのは、失業率の高いイタリアで、何故餓死者や行き倒れがないのかというと、家族が支えているからだってのがあるのだが、この二つの統計を付き合わせてみると、納得できる。
そして家族の核となっているのが、マンマ(日本で言う肝っ玉母さん)なのだろうと想像してしまう。
しかし、その一方で、離婚も増えているらしい。それについての報告書が23日に公表された2つめのレポートだ。
ネタ元がこれ
http://www.istat.it/salastampa/comunicati/non_calendario/20090623_00/
PDFは
http://www.istat.it/salastampa/comunicati/non_calendario/20090623_00/
testointegrale20090623.pdf
イタリアでは、離婚に至る前に、法的別居期間(3年)を経ないと離婚できないことになっているので、統計では、別居と離婚の2本建てになっている。
2007年に別居したカップルは81359組、離婚したのは50669組だそうだ。これは2006年と比べて別居は1.2%増、離婚は2.3%増で、人口10万人あたり、それぞれ273.8人と170.5人って割合になるという。
協議による別居及び離婚は、それぞれ86.3%と78.3%で、協議が成立するまでの平均日数は、それぞれ153日と165日とある。
一方訴訟になった場合、別居に要した日数は954日、離婚に要した日数は682日となり、3年弱と2年弱の期間がかかる大変なものだということが分かる。
協議別居&離婚を除いて、申し立てがどちら側からあったのかを見ると、別居の場合は73.3%が女性の側からで、離婚の場合は55.2%が男性の側からだそうだ。
つまり、決定的な離婚までは考えないけれど別居したいなぁと思うのは女性の方が多く、きっちり離婚したいと思うのは男の方が多いってことなのだろう。
年齢的には、別居の場合は、男の平均年齢44歳、女性の平均年齢41歳で、離婚の場合は男46歳、女42歳ってことだそうだ。
別居に至までの平均年数は14年。離婚に至までの平均年数は17年とある。まあ法的別居期間の3年があるので、当然のことかな。
で、これだけ別居や離婚が多いのに、家族と住んでいる人が多いっていうのは、どういうことなんだろうか? と考えてしまう。すぐにくっついたり離れたりしているのか、それとも別居や離婚をすると親元に戻っているってことなのか? その辺のところも興味深いんだけど、この報告書には記述はなかった。
失業率が高くて、家族でかたまって住んでいるイタリア人社会に、仕事もある外国人が入ってくれば、当然排斥しようという気持ちが出てくるであろうことは、想像できる。昨今のイタリア社会の右傾化は、こんなところにも原因があるのかもしれない。
また、逆に、外国人を受け入れることで、人口が増え、経済活動も活発になるという側面もあるのかもしれない。
そして、両親が別居&離婚を経験している子供たちは、新しい自分の家族を作ろうとしていくのか、あるいは家族ってシステムに囚われない生き方をしていくのか、その辺も今後のイタリア社会の行方に影響してくるのかなぁーなんて思いながら、データを見ていた。
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