実は、上巻は昨年の秋に読み終わったのだが、その後下巻を借りることができずに、半年以上たってしまっていた。
近くのコミュニティーセンターで上巻を借りた際は、下巻もあったのだけれど、大部の作品であったこともあり、また、下巻だけ借りる人もいないだろうと高をくくっていたら、その後ずっと借りることが出来なかった。
市の図書館に行って予約状況をみたら、なんと170人近くの人が予約していて早々と諦めてしまった。それが先日ようやく借りることが出来たという次第。
貴志祐介というと、青い炎や黒い家など、サイコホラーミステリー小説を書く作家だと思っていたのだが、この作品で2008年日本SF大賞を受賞している。
登場する生き物たちの名前などを見ていると、椎名誠の作品アドバードを彷彿とさせる。これも確か日本SF大賞受賞作だった。
ストーリーは、呪力を持った「人間」とその社会システム。人間を取り巻くバケネズミ。古代の文明を伝えるミノシロモドキなど様々な道具立てを用意し、核戦争後、超能力を持った人間世界を描いている。
ただ、なんでもかんでも呪力のところがあって、その呪力を抑制する機構なんてのも出てくるのだが、説得性に欠ける。
ちょっと暗いファンタジーSFってことで読めば納得かな?
とりあえず、下巻が読めて、昨年からずっと陥っていた欲求不満は解消された。
【本の最新記事】

