2010年05月13日

イタリア映画祭2010その9「まっさらな光のもとで」

ようやく9本め。Francesca Comencini監督作品「まっさらな光のもとで=原題Lo spazio bianco」は、ナポリの夜間学校の教師であるアラフォー女性マリア(Margherita Buyが演じている)である。バツイチで子供はない。しかし、年下の彼氏の子を身ごもってしまう。彼と別れ、一人で産む決心をするのだが、6ヶ月で早産してしまう。子供が生まれたものの、果たして生き延びるのかどうか分からないまま、母親としての実感も持てず、保育器の中の子供を見つめる。タイトルの直訳は、白い空間なのだが、これは保育器の置かれている病室を意味しているのだろう。
そんな彼女を何くれと無く支えるのが教師仲間のファブリツィオだ。見ていると、なんとなく彼はゲイではないかって印象を持った。
母親にもなれず、かといって仕事にも戻れないという宙ぶらりんな状態の中で、マリアは、保育器の中にいる他の赤ん坊たちの母親から学び、仕事を再開し、夜間学校の生徒達に励まされ、保育器から子供が出てくるのを待つ。
社会派のコメンチーニ監督らしく、隣人にマフィアの裁判を抱える女性判事が越してきて、厳重な警備がしかれたりするのだが、いかにもナポリならありそうな設定に思わずにんまりしてしまった。また、その警備の中、女二人で、家にやってくる蟻の退治の仕方を語るなんて場面は、笑えた。

主演のMargherita Buyは、アラフォー世代の独身女性を実にうまく演じていた。「もうひとつの世界」の修道女と比較すると面白い。

ベニーニの連れ合いであるニコレッタ・ブラスキが主演した、職場でのいじめを描いた「ママは負けない」も良かったけれど、この作品も、女性らしい視点で描かれていて、なかなか良かった。
ただ、日本での一般公開はないだろな。
posted by tady at 20:14| ローマ ☀| Comment(1) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
tadyが設定したの?
Posted by BlogPetのitalo at 2010年05月14日 15:04
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