連作といっても、それぞれの作品に深い関連性があるわけではない。登場人物が微妙に重なり合いながら、次の話へバトンタッチって感じのやつだ。
第1章隠れ鬼
第2章虫送り
第3章冬の蝶
第4章春の蝶
第5章風媒花
第6章遠い光
という章立てになっているが、タイトルの「光媒の花」は出てこない。
主人公たちは、初老に差し掛かろうという男だったり、小学生の兄妹だったり、思春期の中学生だったり、アラサーと思われる女性や悩める青年だったりする。
それぞれの主人公には、カウンターパートが居て、その人たちのとの関わりにより、自分の、そして相手の、過去と現在の光と影が描かれる。
安易に人を殺してまったりするのは、いただけないが、そうならざるを得ない状況設定はあって、その辺をもう少し納得行く形で書き込んでくれると良かったのになぁーと思う。まあ、短編なので、致し方ないところはあるのだけれど、、、、
読み応えって意味では、ちょっと物足りないけれど、それぞれが物語として十分成り立っている短編集だと思った。

