2010年12月16日

光媒の花 を読み終わった

道尾秀介の「光媒の花」を読み終わった。人間の光と影を描いた短編連作である。
連作といっても、それぞれの作品に深い関連性があるわけではない。登場人物が微妙に重なり合いながら、次の話へバトンタッチって感じのやつだ。
第1章隠れ鬼
第2章虫送り
第3章冬の蝶
第4章春の蝶
第5章風媒花
第6章遠い光
という章立てになっているが、タイトルの「光媒の花」は出てこない。
主人公たちは、初老に差し掛かろうという男だったり、小学生の兄妹だったり、思春期の中学生だったり、アラサーと思われる女性や悩める青年だったりする。
それぞれの主人公には、カウンターパートが居て、その人たちのとの関わりにより、自分の、そして相手の、過去と現在の光と影が描かれる。
安易に人を殺してまったりするのは、いただけないが、そうならざるを得ない状況設定はあって、その辺をもう少し納得行く形で書き込んでくれると良かったのになぁーと思う。まあ、短編なので、致し方ないところはあるのだけれど、、、、
読み応えって意味では、ちょっと物足りないけれど、それぞれが物語として十分成り立っている短編集だと思った。

posted by tady at 22:23| ローマ | Comment(0) | TrackBack(1) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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「光媒の花」道尾秀介
Excerpt: 印章店を細々と営み、認知症の母と二人、静かな生活を送る中年男性。ようやく介護にも慣れたある日、幼い子供のように無邪気に絵を描いて遊んでいた母が、「決して知るはずのないもの」を描いていることに気付.....
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