2011年01月21日

黒の狩人 読了

大沢在昌の「黒の狩人」上下を読み終わった。彼の作品は、新宿鮫をはじめとして、比較的数多く読んでいるのだが、未読の作品だったので借りてみた。
主人公は、新宿署の刑事佐江。その彼が、特命で、公安がらみの中国人連続殺人事件の捜査に駆り出される。
パートナーは、これもまた上からの命令で、スパイ容疑のある中国人。そこに、外務省の女性ノンキャリアが絡んだりして、なかなかに複雑な設定になっている。
捜査する中で明らかになっていく、中国当局と日本外務省の駆け引きやら、東京の裏中国人社会(黒社会)と日本のやくざの取引など、実に盛りだくさん。
だが、手練の売れっ子作家、実に読みやすい。設定や主人公の心の動きなどに、多少無理はあるものの、それでも読ませてしまうのはさすが。
出だしでは、天安門事件で民主化を求めた中国の学生運動が出てくる。昨年のノーベル平和賞の受賞者のことなどが、思い浮かんで、お、これは珍しく政治がらみの小説? と思ったのだが、残念ながらそうではなかった。
エンタテイメントとして読むには面白かった。

posted by tady at 11:03| ローマ | Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。