2011年03月17日

地震から3

昨日は遅番で、朝は比較的ゆっくりできるので、ちょっと遅くまで寝ていた(早番の時は5時に起床なんですorz)。7時すぎに携帯が鳴り、こんな時間に目覚ましはかけてないはずなのにと、手に取ると、なにやら長い相手先の電話番号が。こりゃイタリアからだと思って、電話に出ると、イタリアのホストマザーからだった。30年ほど前に、イタリアに留学した際に、僕を受け入れてくれたホストファミリーのお母さんである。もっとも、当時は既に僕も年齢が行っていたし、彼女も4歳の女の子の母親で、お母さんというよりも友人であるのだけれど、、、
留学後も交流があり、当時4歳だった女の子は、30代。3年ほど前には、日本に来て、1ヶ月ほど僕の家に泊まって行った。
そんな関係もあり、心配して電話をかけてくれた次第。
地震があって以降、特に原発事故が発生してから、やたらとイタリアからのメールが増えている。
古い友人達が、僕の安否を心配して送ってくるものである。ありがたいことだ。
イタリア語でメールの返信を書くのに、やたらと時間を取られたりもしている。

確かに、イタリアの新聞をネットで読んでいると、地震と津波、そして原発事故の災害をもろに受けている地域の状況が報じられているわけで、外から見ると、日本全体が大変な状況になっていると映るらしい。
幸いにして、僕の住まいは、神奈川県で、計画停電やら買い溜めによる影響はあっても、どうにか生活は出来ている。
彼らが心配している一番の理由は、原発事故。友人の多くが、イタリアにおいてチェルノブイリの事故を経験している。
大規模な放射能汚染が起きてしまえば、逃げ場がない。地震と津波で被害を受けた被災者の人たちにとって、今でさえ大変な状況なのに、そこに追い討ちをかけるように放射能が襲いかかるとすれば、現状に輪をかけた未曾有の災害となってしまうだろう。
そうなれば、最早日本脱出しかないってことになる。
どうやらイタリアのマスコミを見ている友人達は、それくらいヤバイ状況に日本が置かれていると見えるらしい。
昨日の朝の電話は、泊まるところはあるから、日本から早く逃げておいでって内容だったのだ。
前日にも同様のメールが別の友人から届いていて、僕を含めて一族郎党引き受けるから、バカンスのつもりで、日本から逃げてきなさいってものだった。
ありがたく、うれしい電話とメールだったのだが、メンタリティの違いも感じた。本当に放射能汚染がひどくなり、日本にいられないと言う状況になれば、僕も逃げ出すと思う。でも、今は、地震と津波の被災者をどうやったら支援できるのかを考えなけりゃと思っている。僕自身、日本人としてのアイデンティティをそれほど強く持っているとは思わないし、ましてや愛国心なんて右翼チックなことは思いもしないのだけれど、辛い思い、しんどい状況にある人たちへ、具体的に大した事はできないにしても、気持ちの上だけでも寄り添っていたいと思う。
イタリア人だって、そういったヒューマニスティックな思いは持っているし、郷土愛も強いし、海外の難民たちへの支援活動だって、活発に行っている。だけど、非常事態のときに、逃げて助かるのなら、逃げ出してもOKって感じがあるように思うのだ。
そういった状況を見極める冷静な目っていうのは重要だと思うけど、今は、忍耐と根性という特質を持つ、「ニッポンジン」の底力ってものが、必要なんじゃないかと、みょーになナショナリスティックに思っている自分がいる。
posted by tady at 22:48| ローマ ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
同様な連絡を自分も海の向こうの友人や知人から受けています。根性や忍耐力には欠けるのですが、高倉健の流れを汲む義理人情に流されています。

永住許可を持っているためか、日本国籍を自分は所有しているにも関わらず、わざわざあっちの外務省や在日大使館から現在の所在や安否を問う連絡や、日本の現状に冠するブリーフィングのお誘いなどが来ています。

経済的な影響などはわかりませんが、地図で言えば、日本全土が直接的な被害を蒙ったわけでも、蒙るわけではないと思うのですが、「東北」とか「本州北部」といった概念を持ち合わせていないのか、日本全土が揺れて大量の放射線を福井から浴びるとかんがえてしまったのかもしれませんね。もしくは「そんなに原発持っていたらあぶないじゃん!」という、私よりも大きなものの見方をしているのかもしれませんが。

ところで仏蘭西による同国人の「救出」をどう評価したものか悩んでいます。自国が原発を抱えているので、仏蘭西は自国民に対して放射線がらみの問題には敏感だと触れ回るためのような気も若干します。根拠はありません。

しかし、メディアは東電にやさしいですね。原発の安全性云々は後日改めて扱うにせよ、予定停電がらみでもっと言うべきことはあるのではと思います。普段、スポンサーをしてきたからでしょうか??

長くてすみません!



Posted by わたなべ at 2011年03月18日 00:58
3/18からイタリアへ行く予定でしたが、前日まで悩んだ末にキャンセルしました。
「イタリアの友達からはなぜ来ないんだ!?」と何度も言われましたね・・・。
そして私の安否を心配して毎日メールや電話がきます。

キャンセルした理由はtadyさんと一緒かもしれません。日本に愛国心はなく、自称イタリア人の私ですが、被災で苦しんでいる人を置いて、自分だけイタリアへという気持ちにはなれませんでした。被災者の為にできることはたくさんあると思います。
被災を受けた支店の業務も移行してきているのですが、会社の為というより、被災者の為という気持ちでバックアップしています。
原発の今後の状況が大きく左右しますが、この大惨事から驚異的に復興する日本をみたいと思いますし、微力ながら一員になりたいですね!
Posted by uovo at 2011年03月19日 11:16
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