2011年05月03日

ふがいない僕は空を見た 読了

窪美澄の「ふがいない僕は空を見た」を読み終わった。この作品は5篇からなる短篇連作で、最初の1篇である「ミクマリ」は、第8回「女による女のためのR‐18文学賞」大賞作品だそうだ。R-18ってだけあって、この作品は、高校生と、不妊に悩む暗い過去を持つコスプレ好きの主婦とのアブノーマルなセックス描写があるのだが、本全体としては、それは単なる導入部に過ぎず、読み進むうちに、性、妊娠、出産を巡る人間の有り様が浮き上がってくる。後半の2篇「セイタカアワダチソウの空」と「花粉・受粉」は、実に切なく、重い。
読み始めに感じた高校生の性を扱ったエロ小説って印象は、見事に裏切られ、良い作品を読んだなぁーという読後感が残った。
2011年の本屋大賞第2位になっているそうだが、それもうなづける。
posted by tady at 09:06| ローマ ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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