2011年05月14日

イタリア映画祭2011 その11「穏やかな暮らし」

原題「Una vita tranquilla」。監督はClaudio Cupellini。主演は、いつも渋い演技を見せるToni Servilloだ。

映画は、如何にもイタリア南部出身の悪そうな若者二人組みが泊まるホテルで起きたガス爆発から始まる。
なんらかのヤバそうな計画を企てていた二人組みは、この爆発事故により予定が狂い、ドイツに住んでいるイタリア人の元に身を寄せる。
彼は、ドイツ人と結婚し、男の子が一人おり、地元で結構栄えているレストランを経営している。その彼の穏やかな暮らしに現れた若者たち。
平穏な暮らしに過去の暗い影が忍び寄ってくる。
かつてイタリアの犯罪組織に属していた彼は、イタリア離れ、偽名を使うことで、過去を消し去ってきたはずだった。ところが、、、、

っていうのが、大体のお話。なんとなくどこかで見たようなプロットで、ハラハラドキドキの盛り上がるサスペンスって感じでもなく、淡々と話が進んでいく。Servilloの演技は、いいのだけれど、映画としてはいまひとつだった。

ただ、以前読んだイタリアの新聞記事などによると、マフィアやカモッラといった犯罪組織は、イタリアのレストランの50%をコントロールしてるそうで、現実にありえそうな話ではある。サッカー選手の獲得競争などで、巨額の金が動くところには、やはりマフィアが関わっているとも言われていて、日本選手なんかもカモにされる可能性があるなんて話しも、以前耳にしたことがある。ナポリに行ったマラドーナが、麻薬漬けにされちゃったのは有名な話だけど、、、、

ナポリの犯罪組織カモッラを描いた小説、Gomorraを読んでしまうと、この程度の話では驚かなくなってしまう。「死都ゴモラ」の邦題で、翻訳もされている。一方映画化された作品は、東京国際映画祭とイタリア映画祭で2回上映されているが、いよいよ今年の秋から一般公開になるらしい。
そういった予備知識を持って、この作品を見ると、忍び寄る影の怖さが一層増すかもしれない。
posted by tady at 10:22| ローマ | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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