2011年05月19日

イタリア映画祭2011 その13「初任地にて」

原題「Il primo incarico」。監督Giorgia Cecere。イタリア映画祭には、初登場の監督だ。ストーリーは、1950年代の南イタリアが舞台で、新任教師として、寒村に赴任する女性ネーナが主人公である。
第2時世界大戦が終わり、君主国家から共和国に変わったイタリアだが、貧富の差は未だ歴然と残っている時代の話だ。
中流家庭出身の主人公ネーナには、裕福な一族出身の恋人がいた。しかし、彼女は、自らの生き方を貫くために、教師となり、一人寒村の小さな小学校へと赴任する。
そこで待っていたのは、よそ者をなかなか受け入れてくれない村人であり、言うことを聞かない子供たちだった。
それでも、恋人からの手紙を励みに、苦手な料理を覚えつつ、日々の生活を送っていくのだが、ある日、その恋人から、別の女性に惹かれているという手紙が届く。
落胆し、自暴自棄になった彼女は、飲めない酒を飲み、酔った勢いで、村の若者の家に押しかけて一夜を過ごしてしまう。
誰にも見られていないと思っていたのだが、目撃した村人の口から、その話が広まってしまう。女性に対する貞操観念の強く残る南部の田舎においては、結婚するしかなくなってしまう。

学歴もなく、村の土木作業を行っている若者と結婚をしたものの、打ち解けることはなく、暗澹たる思いのままに、日々が続いてく。
そんな中、実家に里帰りした折に、かつての恋人と出会う。カトリックでは、離婚はありえないので、結婚そのものを無効にすることで、不本意に押し付けられた結婚を解消し、自分の元に戻ってくるようにと元恋人は言うのだが、彼女は、再び村に帰る道を選ぶ。

教育水準の低い村に、インテリの教師が入って、、、という話は、これまでも何度か見たような気がする。そんなわけで、あまり新鮮味はない映画だった。

後半の、主人公とその夫との関係が、徐々に親密になっていくあたりは、ちょっといい感じだったのだが、もう少しうまく描いてくれればなぁーってのが感想。
それと、主人公の上から目線で描かれているのが、ちょっと気になった。
posted by tady at 10:06| ローマ | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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