2007年03月16日

La Mappa della Primavera

イタリア環境連合から、La Mappa della Primaveraっていうのが発表された。
これは、植物指標を使って、地球温暖化により、春の訪れがどのように変化しているかを調べたものだ。
Mappaというイタリア語は、英語にするとMap、いわゆる地図って意味になるんだけど、微妙にニュアンスが違う。
日本語の地図と同義なのはcarta geograficaで、町の地図などはpiantaなんて言葉も使う。
Mappaっていうと、総覧とか壮観みたいなニュアンスが強い。
http://www.legambiente.com/associazione/tnews.php?id=3821
http://www.legambiente.com/documenti/2005/0318_mappaPrimavera/0318mappaprimavera.php
フルレポートは、ここからPDFでダウンロードできる。
http://www.legambiente.com/documenti/2005/0318_mappaPrimavera/Dossier_finale_Mappa_Primavera_2005.pdf
今回の調査を行ったのは
Federparchi=イタリア自然保護公園連盟
http://www.parks.it/federparchi/index.php
Legambiente=イタリア環境連合
http://www.legambiente.com/index.php
Coldiretti=イタリアの農業団体(直農って意味があるようだ)
http://www.coldiretti.it/
また、ローマの「ラ・サピエンサ」大学が科学的な分野で協力しており、イタリア環境省が資金援助を行っている。
同時に、この調査は、IUCN=国際自然保護連合が現在行っているカウントダウン2010っていうキャンペーンにも参加しているそうだ。
国際自然保護連合についてはここに解説がある。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E8%87%AA%E7%84%B6%E4%BF%9D%E8%AD%B7%E9%80%A3%E5%90%88
日本委員会はここ
http://www.iucn.jp/
で、カウントダウン2010のサイトは
http://www.countdown2010.net/
種の多様性を守ろうというのがキャンペーンの主旨のようだ。

PDFのレポートは、全部で48ページある。
今回指標に使ったのは18種の植物で、国立公園を中心に23箇所が調査場所となっている。
レポートは、公園ごとに細かく報告されているのだが、読むのが大変なので、イタリア環境連合のプレスリリースを要約して紹介しておく。

レポートでは18種の植物とあるが、プレスリリースでは9種の植物が紹介されていた。
ミズキ、果肉の赤いオレンジ、ヒース、ギンバイカ、エニシダ、ナナカマド、ニワトコ、オリーヴ、栗の9種である。
調査地となった公園には、およそ55600種の動物が棲息しており(これはヨーロッパの動物相の3分の1の種類がいるいことになる)、植物は6717種(ヨーロッパの植物相のおよそ半分の種)が分布しているそうだ。
これらの地域で、対象となった植物の開花時期や葉が芽吹く時期、実が熟す時期などを調査している。
シシリア島にあるNebrodi自然公園
http://www.parks.it/parco.nebrodi/Emap.html
(地図をクリックすると詳細地図も見られる)
では、ヒースの開花が10日も早かったそうだ。
また、ローマ近郊にあるMonte Mario自然保護区
http://www.parks.it/romanatura/riserva.monte.mario/index.html
(左下のIndice dell'areaをクリックすると地図が見られる)
では、エニシダが、やはり昨年よりも10日早く開化したという。
このような気象の変化により、ブナが後退し、トキワガシが進出している地区もあり、これよって、それぞれの植物に依存する動物相にも変化が起きているという。
温暖化による植物相の変化によって、種の多様性が危機に晒される可能性を指摘している。
同時にまた、農業への影響も大きく、社会ー経済の観点からも重要な問題であるとも書いてあった。
Coldirettiは、地球温暖化により、マーケットで買うことのできる野菜や果物の種類が減少してしまうということになりかねない。それを防ぐためには、CO2の排出を減らさなければならないと述べている。
具体的には、地産地消(イタリア語ではChilometri  Zero=ゼロキロメートルと書いている)を行うことで、CO2の排出を減らすことが出来るとしている。
例としては、アルゼンチンから1キロのサクランボを飛行機でローマに運ぶとすると、 その距離は1万2千キロあり、5.4キロの石油を消費することになり、南アフリカから1キロのモモをローマに運ぶと、8千キロ移動することになり、4.35キロの石油を消費する。また、チリから1キロのブドウを運ぶと5.8キロの石油を消費することになるそうだ。

食糧自給率が低く、食の大半を海外に依存している日本では、相当のCO2を排出していることになるんだろう。
とりあえず、明日は、地元の農協の売店に旬の野菜を買いにいこう。
posted by tady at 22:07| ローマ 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | イタリアのニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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