Bird Life Internationalって団体が、EUの定めた2020年までに、現在車などに使われている燃料の10%をバイオ燃料でまかなうという政策を批判している。
http://www.birdlife.org/news/news/2008/05/biofuels_report.html
地球温暖化ガスを減らすために、バイオ燃料を使うことは、その生産のために多くの森林や湿原を破壊することになり、結果として環境を悪化させるっていうことらしい。
EUがバイオ燃料を使うってことは、東南アジアにおけるヤシ油やアメリカのトウモロコシから作られるエタノール、アマゾンで生産される大豆から作られる油に依存することになり、その増産のために自然が破壊されるというのだ。
Bird Life Internationalの詳しいレポートはここからダウンロードできる(英文)
http://www.birdlife.org/eu/pdfs/BirdLife_Biofuels_report
このレポートでは6つのケーススタディを行っている。
ケース1では、エチオピアのヒマシ油増産のために、アフリカゾウが危機にさらされる話
ケース2では、東南アジア・マレーシアで、ヤシ油の増産により熱帯雨林が破壊される話
ケース3では、ケニアでサトウキビを増産する為に、湿地帯が破壊される話
ケース4では、アマゾンで大豆を増産するために、もっとも豊かなサバンナが破壊される話
ケース5では、ヨーロッパで休耕地が無くなることで、里山の鳥達が危機にさらされる話
ケース6では、アメリカでトウモロコシを増産することで、アメリカ国内や世界の野性生物が危機にさらされる話
が具体的に述べられている。
Bird Life Internationalが提案するのは
EUの2020年までにバイオ燃料を10%とする目標を下げること
流通量(交通量)の削減に力を入れること
自動車の省エネを最大限努力すること
石油産業には、化石燃料をよりクリーンなものにするよう圧力をかけること
すべてのバイオエネルギー源(自動車燃料・暖房・電力)に対して、厳しい基準を設けること
バイオ燃料を生産する為に、間接的に土地の利用状況が変わることで、食料生産や自然に悪影響がでないように、更新可能エネルギー源の基準を設けること
である(英文から適当に訳しているので、正確な内容は上述のリンク先の原文を読んでほしい)
思うに、エコロジーが金儲けの手段になってしまうと、資本主義市場に組み込まれてしまうわけで、そうなると、本来の目的であった自然保護から逸脱してしまうっていうことなんだろう。
ここでもやはり、金金金が最良だとする価値観が崩壊しつつあるような気がする。
本当の豊かさ、本当の物の価値っていうのがなんであるのか、もう一度個々人が考えないと、大きな資本主義には、立ち向かえないような気がしている。
そして世の中が変わるとすれば、多くの人たちが、金にそっぽを向くことなんではないだろうか?
それは逆に、何をもって貧しいとするのかってことでもあるのかもしれない。
2008年05月10日
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