2010年03月17日

nuclearlifestyle.it

後2週間ほどで、イタリアの統一地方選挙があるんだけど、その選挙結果如何によって政府の進めようとしている原発建設計画が左右され兼ねない。
というのも、現在の所、原発の受け入れを表明している州はほとんどなくて、場合によっては州法によって原発の建設を認めていないところもあったりする。政府は、そんな州法の効力を差し止めようとと、憲法裁判所に訴える動きがある。
そんなわけで、グリーンピース・イタリアが、統一地方選挙において、候補者に反原発の立場を取るように呼びかける署名活動を始めている。
そのためのサイトがnuclearlifestyle.itってサイトだ。アクセスするとグリーンピースのサーバーに飛ばされるけど、、、http://www.greenpeace.it/nuclearlifestyle/
いかにもイタリアらしくて、ショップのページなどを見ると、ムンクの叫びをパロッたデザインの様々なグッズが並んでいる。オンライン販売されているのは、Tシャツだけみたいだけど、、、
http://www.greenpeace.it/nuclearlifestyle/shop.html

また、グリーンピースの船、レインボー・ウォーリアーの上で録画された、イタリアのラップグループのビデオクリップなんかもある。
これついては、La Stampaの記事にもなっていた。
http://www.lastampa.it/multimedia/multimedia.asp?IDmsezione=29&IDalbum=24803&tipo=VIDEO
僕が知ってるグループ名は、99poseぐらいだけど、、、

原発問題だけでなく、中央政界の様々な問題が地方選にも影響を与えるはずで、どんな選挙結果になるのか、興味深い。
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2010年03月16日

ベルルスコーニ資産2300万ユーロ

イタリアの国会議員の資産が公開された。Irpef=Imposta sul Redito delle Persone Fisiche=個人所得税を元に算出されたもののようだ。
http://www.repubblica.it/politica/2010/03/15/news/redditi_parlamentari-2667170/

それによると、ベルルスコーニがダントツで、およそ2300万ユーロ(1ユーロ123円として、日本円に換算するとおよそ28億円)。これは昨年よりも850万ユーロの所得増なんだそうだ。
下院議長のフィーニが142243ユーロ(1750万円)、上院議長のスキファーニは190843ユーロ(2350万円)。その他の国会議員は、だいたい15万ユーロ(1845万円)程度だとか。
閣僚の中で、もっとも貧乏なのは、経済大臣のテレモンティで、39672ユーロ(488万円)だそうで、これは、昨年税制専門の法律事務所を閉鎖したために、収入が減ったとか。

元大統領などがなっている終身上院議員の収入も出ていた。元イタリア銀行の総裁で、大統領経験もあるチャンピが702224ユーロ(8600万円)、イタリア政界の鵺のようなアンドレオッティは、522408ユーロ(6400万円)などとなっていた。
いずれにしても、ベルルスコーニの金額は、他の国会議員と比べて二桁は違っていて、いかに金持ちかがわかる。ちなみに先日公開された鳩山総理の資産は、16億3680万円だそうだから、それと比べても多い。こういう政治家が国のトップっていうのは、国民は悲惨なんだろなぁーと思ってしまう。
ノーブレスオブリージュって言葉があるけど、一代で成り上がったベルルスコーニには、関係なさそう。そういえば、日本にも田中角栄って人がいたっけ、、、、、
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2010年03月13日

今じゃなきゃいつ? Il popolo viola

この3月28日・29日に、イタリアでは統一地方選挙が行われるのだが、その選挙における各政党の候補者リストが提出される際に、政権与党のPdl=自由の党の書類に不備があり、ラツィオ州とロンバルディア州の届出が、選挙管理委員会に受理されないという事態が起きた。
これにより、与党側は、選挙に出られないってことになり、ベルルスコーニは、慌てて暫定措置令を閣議決定して、大統領も混乱を避けるためにそれに署名した。この措置令は、リスト救済令と呼ばれているのだが、明らかに民主主義の原則に反している。
Pdlは、候補者リストを受理するように裁判所に訴えて争っているのだが、今のところ(地方裁判所レベルから控訴院レベルまで)認められていない。
自らの落ち度を、法律を作ることで強引になかったことにしてしまおうというベルルスコーニのやり方に、怒ったというか呆れた人たちが、今日集会を行うようだ。
中心になっているのは、以前も紹介したIl popolo viola=紫の人々で、そのサイトはここ
http://www.ilpopoloviola.it/
今じゃなきゃいつ?って呼びかけている。

報道の自由に関しても、国営放送が、政治政策をより深く報道するためとして、今まであった平等の原則(政治的主張の対立する政党の放送時間を平等にするという原則)の縛りを外そうとしているらしい。ベルルスコーニは、民放の全国放送テレビ局のほとんどを所有し、首相として国営放送もその支配下においているわけで、これが意味するところは、与党側の主張を一方的に流すってことだ。

統一地方選挙を前に、やたらときな臭い政治状況になっているイタリアで、問題なのは野党側の足並みが、全然揃っていないし、野党を代表するような有力政治家がいないってことだ。

こうなってくると、政治家には頼ってられないって気持ちになるのは分かる気がする。
ネットを介して出来上がった紫の人たちの動きは、ちょっと気になる。
先日もロンドン在住のイタリア人の友人が、ロンドンでの集会に参加するとメールしてきた。

日本の政治も、政治家任せではどうにもならなくなってきている気がする。国会中継のヤジの下品さや、本来審議すべきことを置き去りにしての敵対政党の揚げ足取り、自分たちがやってきたことを全く記憶していないかのような、自民党の質問内容、、、よく恥ずかしくないもんだと思ってしまう。

政治家を先生と呼んだり、政府を御上と呼ぶメンタリティの日本では、市民が直接政治に関わるには、敷居が高いのかもしれないけれど、ネットなどの新しい手法を使って、それを乗り越える方法を、そろそろ模索してもいいのではないかと思うんだけど、、、、、

今年の参院選を前に、何か動きがあると面白いんだけどな。誰かやらないかしら?
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2010年03月09日

イタリア人の7割は狩猟反対?

草食系と肉食系って分け方が最近の流行りだが、昔学校で習ったのは、農耕民族と狩猟民族って句くりだった。
イタリア人って、狩猟民族なんだぁーと実感する経験をかつてしたことがある。ウンブリアにある友人の家に遊びに行っていたときのこと、四方八方から轟く発砲音に驚いて目を覚ましたことがあるのだ。話を聞いたら、ちょうどその日が狩猟解禁日だったそうで、ハンターたちが一斉に猟を始めたからだという。法律的には、家から一定の距離内では、発砲してはいけないことになっているらしかったが、発砲音は明らかに近距離で聞こえていた。

そういうわけで、僕の印象としては、イタリア人の多くが狩猟に好意的なのかと思っていたのだが、La Repubblicaに、こんな記事が出ていた。
http://www.repubblica.it/cronaca/2010/03/07/news/pezzo_sondaggio_sulla_caccia-2537995/
イタリアでは現在、猟に関する緩和法案が上院を通過して、下院の審議に付されることになっているらしいのだが、それを前にして、Enpa(Ente Nazionale Protezione animali=国立動物保護公社)、Lav(Lega anti vivisezione=動物生体実験反対連合)、イタリア環境連合、Lipu(Lega Italiana Protezione Uccelli=イタリア鳥類保護連盟)、WWFなどが,
Ipsosに依頼して、イタリア人の狩猟に対する意見を調査したという。

その結果、なんとイタリア人の7割は狩猟に反対しているんだそうだ。
緩和法案を提出したのは、中道右派で、狩猟期間の延長などが盛り込まれている。
ところが、世論の大半は、現在の狩猟法をさらに厳しくしてほしいようだ。
例えば、現在は、私有地であっても許可無く狩猟することができたり、自然公園内でも猟ができたりするのだが、それをもっと規制してほしいとか、保護動物を誤って殺してしまった場合の罰則をもっと厳しくしてほしいと考えているようだ。
調査結果の詳細は、ここからPDFでダウンロードできる。
http://download.repubblica.it/pdf/2010/caccia2010.pdf

以前僕が居候していた、ウンブリアの有機農園は、狩猟禁止区域に指定されていたのだが、その理由は、その農場にある森で、狩猟の獲物となる雉を繁殖させていたからだ。ただし、これは別に友人が望んでやった訳ではなく、そう指定されてしまったからのようで、逆に、雉を守るために、野犬などを駆除する目的で、毒餌が撒かれたりしていて、友人の飼っていた犬が食べて死んでしまうという事態も発生していた。
また、毎年、猟銃による死亡事故なども起きているようだ。

全米ライフル協会がアメリカ右翼のバックにいるって話は、ボウリング・フォー・コロンバインなどでも詳しく描かれているけれど、イタリアの狩猟団体には、それほどの力はなさそう。
さて、下院の審議はどうなるのか、、、、また記事が出たら紹介してみたい。
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2010年02月28日

La banda della Magliana

1970年代半ばから1990年代初めまで、ローマを血に染めて犯罪を繰り返した集団がある。
彼らの出身地区の名前を取って、「La banda della Magliana」と呼ばれていた。
ローマ近郊の新興住宅街は、低所得者層の多くが住み、治安が悪いところがあって、そんな場所の一つがMagliana地区だった。
さらに、ローマ進出を目指す、南部の犯罪組織、シシリアのマフィアとナポリのカモッラが凌ぎを削っている状況にあって、ローマに出現した若者を中心とするLa banda della Maglianaは、特異な存在だった。
1995年、彼らのことを描いたノンフィクション「Rgazzi di malavita」がベストセラーになり、その後2002年には、彼らをモデルにし、映画にもなった小説「Romanzo Criminale」が発表されている。

ゴット・ファーザーや東映のヤクザ映画なんかもそうだけど、義理と人情、冷酷で残忍、人間の闇の部分を体現しているような犯罪集団っていうのは、普通の生活をしている市民には、とても関心のあることなのかもしれない。

血で血を洗う内部抗争や、警察の摘発などにより、解体したと思われていた「La banda della Magliana」が、実はまだ生き残っているって記事がLa Repubblicaに出ていて、さらに、その歴史や殺されたメンバー、彼らが起こした事件などをまとめた特集が組まれていた。
http://www.repubblica.it/cronaca/2010/02/04/news/banda_magliana-2181786/index.html?ref=search
http://static.repubblica.it/interattivi/magliana/index.html

彼らの活動の中には、権力側から依頼されて、殺人を行うってのも含まれていたと言われており、未だに犯人の見つかっていないいくつかの事件にも関与していたとの噂も絶えない。

なかなか良くできた特集サイトなので、時間がある時にじっくりと読んでみたい、見てみたい(ストリーミングのドキュメンタリー映画もある)と思っているのだが、、、、
posted by tady at 10:45| ローマ | Comment(0) | TrackBack(0) | イタリアのニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月25日

高齢者のインターネット利用増加中

60歳以上のインターネット利用者数が、過去4年間で80%増加したって記事がLa Stampaに出ていた。
http://www.lastampa.it/_web/cmstp/tmplrubriche/tecnologia/grubrica.asp?ID_blog=30&ID_articolo=7285&ID_sezione=&sezione=

これは、昨年暮れに発表されたISTAT(イタリア国立統計研究所)の「Cittadini e nuove tecnologie」って報告書を分析した記事らしい。

記事のさわりを訳してみると

 ジョヴァンナさん82歳は、2年前に夫を亡くし未亡人となった。今の彼女の楽しみは、子供や孫たちと話すこと。昨年には、曾孫も誕生した。その曾孫ジュリアーノの成長を見るためにコンピュータにwebcamを取り付けてもらい、スカイプを使って、オーケストラの楽団員で、ツアーのためにサリスバーグにいる孫と話している。それまでのおばあちゃんに家族がつけたあだ名は、交換手さん。いっつも電話を手放さなかったからだ。でも、これで、電話代も節約できるようになった。

といった感じだ。
記事の後半には、データが紹介されている。
全体から見ると高齢者のパソコンやインターネットの利用率はまだまだ低いものの、その伸び率は、他の世代に比べて非常に大きく、81%になるという。
パソコンの利用で見ると、60歳から64歳の層では、2005年に13.8%だったものが、2009年には25%に、65歳から74歳では、5.5%が9.9%になっている。
インターネットの場合は、60歳から64歳で、10.8%から22.8%、65歳から74歳で3.9%から8.5%に伸びている。

高齢者は、孫から使い方を教わることが多いが、パソコン教室に通っている高齢者も結構いるようで、2009年に教室に通ったことがある高齢者は、60歳から64歳の層で43.4%、65歳から74歳で32.7%だそうだ。

何に使っているかというと、メールのやりとりが、60歳から64歳で78%、65歳から74歳で75%、75歳以上69.5%。
詳しくは省略するが、商品やサービスの検索、学習のため、新聞を読む、健康に関する情報の収集などと続く。

また、高齢者向けのEldyというソフトも開発されているようだ。
http://www.eldy.eu/
ヨーロッパのNPOが開発したものらしい。日本語にはまだ対応してないけどね。

元ネタとなったISTATの報告書はここ
http://www.istat.it/salastampa/comunicati/non_calendario/20091228_01/testointegrale20091228.pdf
これは、高齢者だけでなくイタリア人全体に関するものだが、じっくり見るとおもしろそう。
6ページには、EU内におけるインターネットとブロードバンドの普及状況がグラフになっていたりする。イタリアはまだまだだ。旧東欧諸国や、マルタやキプロスって島嶼国で結構普及しているのがおもしろい。
posted by tady at 10:38| ローマ ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | イタリアのニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月13日

ヨーロッパの葉っぱ

EUで生産される有機農作物につける新しいロゴが決まったんだそうだ。
http://www.lanuovaecologia.it/view.php?id=11525&contenuto=Notizia
今年の7月1日から使用されるらしい。
ただ、遺伝子操作作物に関しては、まだ明確な基準が定められていないようだ。

で、上述の記事にイタリアの有機農業の話が出ている。
今、イタリアでは有機農業がブームとなっていて、2009年の上期だけで、有機農産物の消費は7.4%増加。4万5千の有機農業農家があり、100万ヘクタール余りが有機農業の畑になっているんだそうだ。
イタリアは、スペインをお手本として産直を行っていて、産直を行っている農家では、32%の伸び率があるんだそうだ。過去3年間において、有機農作物を購入するグループは68%の伸びを示している他、レストランやアグリツーリズム、学校の食堂などでも有機作物が使われるようなってきてる。
有機農産物は、野菜や牛乳、肉などの分野で伸びていくと思われるが、穀物や大豆に関しては、中国とウクライナからの輸入が多く、まだまだらしい。

フランスも2012年までに、有機農業の作地面積を3倍に増やそうとしているし、スペインやドイツ、デンマークなどでも有機農業が伸びているそうだ。
問題は、遺伝子操作作物の扱いをどうするかってことで、EUがどんな判断を下すかが今後の課題ってことらしい。

一つ前の記事と比較すると、どっちが本当?って感じだが、一つの社会をどの断面で切るかで見方は違ってくるから、まあ、どっちも正しくてどっちも間違っているってことなのかもしれない。後は、自分でイタリアに行って見てくるしかないのだろうけど、、、、それは今のところ無理だな、、、
posted by tady at 21:46| ローマ | Comment(0) | TrackBack(0) | イタリアのニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

イタリアの国土の80%は痩せている。

Ispra(Istituto Superiore per la Protezione e la Ricerca Ambientale=環境保護・調査上級研究所)から、イタリアの土壌に関する調査レポートが発表されたようだ。
http://www.lastampa.it/_web/cmstp/tmplrubriche/ambiente/grubrica.asp?ID_blog=51&ID_articolo=1275&ID_sezione=76&sezione=
このLa Stampaの記事によると、イタリアの土壌の80%は、痩せているってことらしい。その主な原因は、セメントによる建築物だという。
イタリアは、先進国の中でも、種の多様性がもっとも多い国の一つであるのだが、土壌に生息する生物に間しては、ワーストのひとつらしい。
イタリアの土壌の80%は、有機炭素が少なくて、土壌浸食の可能性があるという。
土壌中の微生物の数が減少しており、豊かで安定した土壌とは言えないそうだ。
多くの微生物は、イタリアの固有種で、脆弱で危機にさらされているという。イタリアはヨーロッパの中でも、土壌微生物に関しては、もっとも多様性に富んだ土のある国で、イギリスと比べるとほぼ10倍なんだそうだ。それは、世界の多種多様な土壌微生物の95%の種が生息しているという。
しかし、過去100年の間に、人間の活動によって、その土壌が危機に曝されている。
イタリアの土壌にもっともダメージを与えているのは、セメントなんだそうだ。イタリアは、国土の表面積とセメントの生産量を比較した場合、世界第4位のセメント生産国で、2008年には、4300万トンのセメントが生産されたそうだ。
土地の表面がセメントで固められて、水が浸透しなくなることによって、多くの種がダメージを受ける。
1994年から2000年にかけては、年間およそ203ヘクタールがセメントで塗り固められたが、2000年から2006年では、年間392ヘクタールに増加している。ローマを例に取ると、1994年から2000年にかけて近郊の都市化が進み、4%が塗り固められたが、2000年から2006年にかけては、7%が塗り固められてしまったそうだ。

ネタ元のIspraのサイトには英語のページもあって、そこだとちょこっとだけ英語で読める。
プレスリリースのPDFは、やっぱりイタリア語だった。
http://www.isprambiente.it/site/en-GB/Archive/Home_page_Documents/Documents/suolo.html
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2010年01月17日

エコモバイルな街、ボローニャ返り咲く

一昨年の暮れ、「エコモバイルな街パルマ」ってタイトルで、記事にした調査があるんだけど、その3回目が、昨年暮に発表されている。
La Stampaの記事によると、今年はボローニャが第1位になったらしい。

ネタ元のEueromobilityのサイトには、プレスリリースレポートの概要がPDFで上がっている。
前回はフルレポートがアップロードされていて、読むのが大変だったのだが、今回はグラフを中心とした概要のみで、むしろこちらの方がわかりやすい。
一つ一つのグラフを解説しながら見ていくと面白いのだろうが、ちょっと無理なので、気になったところだけ、、、
昨年あまり伸びていなかったバイクシェアリングが、だんだんと普及してきているようだ。
レポートの概要の19ページにあるグラフを見ると、電動アシスト自転車を配置しているバイクシェアリングの場合、その伸び率は、206.5%とある。昨年の倍の伸びだ。ただ、次のページにある配置されている自転車の数は、ミラノがかなり増やしているのを除いて、他の都市では増えていない。
22ページには、イタリア人1000人を対象とした電話アンケートの中から、バイクシェアリングに関する部分が掲載されているが、イタリア全体では、5人に1人が、バイクシェアリングの存在を知っており、バイクシェアリングが実施されている都市では、2人に1人が知っていると答えている。
ただ、その下の解説を見ると、バイクシェアリングは知っていても、自分の街にあることを知らない人もいるみたいで、自分の住む街でバイクシェアリングが実施されているのを知っている人は38%で、そのうち利用している人は、わずかに2.3%とも出ている。
23ページには、なぜ利用率が低いのかの理由が出ていて、自分の自転車を使うが32%、個人的な理由(自転車が好きでない・あまり外出しない)が53%、環境が整備されていない(自転車専用道路がない・交通量が多い・排気ガスがきになる)が、15%となっている。
これは、単に自転車を配置すれば良いという問題ではなく、自転車で走れる環境をも整備しないと普及が難しいってことだろう。
次のページには、現在バイクシェアリングが実施されていない都市の住民で、実施されたら利用するかという問いに対して、22.7%が、利用すると答え、15.4%が多分利用すると答えている。

日本の場合、観光地に行くと、レンタサイクルが結構あるのだけれど、日常的に使うようなバイクシェアリングは、まだまだ普及してないみたいだし、自転車利用者に対するサービスもまだまだって感じがある。ヨーロッパなどでは、電車に自転車を持ち込むことが可能だったりするので、ちょっと遠出するときは、途中まで電車を利用して、目的地近くに着いたら、自分の自転車で回るなんてことができるのだが、自転車がブームとなっている今こそ、日本の鉄道会社もそういったサービスを導入すればいいのではないかと思ってしまう。

レポートの最後のページには、2009年のランキングが出ている。
1位はボローニャ
2位はフィレンツェ
3位はパルマ
4位はトレント
5位はミラノ
という結果になっている。
posted by tady at 11:06| ローマ ☀| Comment(1) | TrackBack(0) | イタリアのニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月16日

地方自治体首長人気ランキング

毎年、イタリアの経済紙Il Sole 24 Oreが行っている地方自治体首長人気ランキングが今年も発表になった。
僕が最初に目にしたのはLa Repubblicaの記事
で、こっちが本家のIl Soleの方の記事だ。
本家の方の記事には、一覧表もついていた。

記事としては、La Repubblicaの方が、よくまとまってる感じだ。
70%の支持率を得たトップの4首長は、VeronaのFlavio Tosi、TorinoのSergio Chiamparino Reggio CalabriaのGiuseppe Scopelliti、CortoneのPeppino Valloneとなっている。
バランスとしては、VernonaとReggioの首長が中道右派で、TorinoとCortoneの首長が中道左派。
地域としてはVeronaとTorinoが北部で、ReggioとCortoneが南部って感じで、市民たちに人気なのは、政治的な主張や地域性ではなくて、その首長が、市民たちとの間でどれだけちゃんとコンセンサスを得て、政治を実行しているのかってことによるらしい。
もっとも、トップの4首長も、昨年の支持率と比較すると、いずれも5ポイント減となっている。

そんな中、ダントツに人気があがったのが、昨年地震に見舞われたL'Aquilaの首長Massimiliano Cialenteで、昨年に比べて12%も増えている。非常事態に陥った時に、どれだけ政治的手腕を発揮できるかってことを、市民は冷静に見ているのだろう。

日本でこういうランキングをやったら、宮崎の東国原知事や大阪の橋下知事は、どのへんにランキングされるのかな?
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2010年01月12日

エコ家電ランキングサイト

EUの15ヶ国が一緒になって、EU市場で売られている家電製品や自動車の省エネ度を紹介するサイトがあるようだ。
La Stampaの記事によると、15ヶ国の専門家やWWF、消費者団体などが統一の評価基準を定めて、公開しているものらしい。
廃棄の仕方も掲載されているようだ。

本家のサイトはここ(イタリア語だけど)
http://www.eurotopten.it/index.php?page=topten_italia
こっちのサイトは、ヨーロッパ全部をカバーしていて、英語でも読める。
http://www.topten.info/

カテゴリ別に細かくわかれているので、全部を見たわけではないが、日本企業の製品は、そこそこ検討しているようだ。
国内市場だけでは分からない世界市場における日本企業の評価や、EUの環境基準なんかを知るにはいいかもしれない。
posted by tady at 10:46| ローマ 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | イタリアのニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月05日

高電圧送電線鉄塔コンクール

イタリアのTernaっていう高電圧送電線網6万キロを運営している会社が、鉄塔のデザインコンクールを行ったらしい。
http://www.repubblica.it/2009/12/sezioni/tecnologia/tralicci-autore/
tralicci-autore/tralicci-autore.html

これがLa Repubblicaに出ていた記事。
ざっと読んでみると、この数十年に渡り、環境を考慮することなく、電磁波スモッグをまき散らしながら作られてきた鉄塔と送電線網を近代化するってのが、このコンクールの目的らしい。
1位になったのは、トリノにあるRosentalってグループのHugh Duttonって人のデザインで、木と葉っぱをイメージしたものだという。
この作品と、その他の入賞した作品の画像がこちら
http://static.repubblica.it/repubblica/ambiente/traliccio/index.html

送電線の鉄塔にもデザイナーのデザインを取り入れるっていうのは、如何にもイタリアらしい。
新しいデザインの鉄塔を建設するには、現在の鉄塔を作るより経費がかかるらしいが、送電時のロスを抑えることで、十分ペイするとも書かれている。
さらに、太陽光パネル発電が普及することによって、今後更なる送電網の建設が必要とされていて、それへの投資が滞ると、折角太陽光で発電した電力も利用できなくなるとも述べられていた。

確かに、太陽光や風力による小規模発電所が各地にできるのは、エコロジーの面からは歓迎すべきことだと思うけど、それを支えるインフラが必要になってくるってのもうなずける。
もし、そこら中に電線が張り巡らされるようになるのだとすれば、やっぱり環境の調和するデザインが求められるようになるのだろう。

以前、カナダを旅行した時は、送電線を支える柱の多くが木製で、場所によってはその電柱の上に鳥が巣を作っていたりするのを見たことがある。

画一的な鉄塔ではなく、それぞれの地域の景観に調和した、送電ロスが少なく、電磁波スモッグを軽減できるようなインフラが、日本でも必要になってくるかもしれないと、この記事を読んで思った。
posted by tady at 11:25| ローマ ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | イタリアのニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月31日

0年代のベストテン

2000年からは始まった21世紀の最初の10年が終わろうとしている。
イタリア語では、この0年代のことをAnni Zero(Anni=Years)と呼ぶようだ。
で、La Repubblicaが、この10年で、記憶に残る、あるは今後に残すべき、本・映画・音楽のベストテンっていうオンライ投票を行っている。
それぞれ、あらかじめLa Repubblicaが選んだ、イタリアの作品と海外の10作品が投票対象となっているので、選択肢の幅は限定されているものの、この10年の間に、イタリアで関心の高かったものがどういう作品であるのかは、解ると思う。

本の投票結果はここ。投票総数は19434だ。
http://temi.repubblica.it/repubblica-sondaggio/?cmd=vedirisultati&pollId=1789
ダントツで、ゴモラが1位となっている。2位は、サルバトーレス監督で映画化された「僕は怖くない」、3位は、これもまた映画化されている「犯罪小説」だ。
外国作品では、Cormac McCarthyの「ザ・ロード」が1位。これは2006年にピューリッツァー賞を受賞した作品だそうだ。
日本人の作品としては、村上春樹の「海辺のカフカ」があがっている。Muratamiってスペルミスはご愛嬌。

映画の投票結果はここ。投票総数は26191。
http://temi.repubblica.it/repubblica-sondaggio/?cmd=vedirisultati&pollId=1790
イタリア映画では、マフィアと闘った若者の実話を映画化した「ペッピーノの百歩」が第1位。そしてあの長い長い映画「輝ける青春」が第2位だ。どちらも日本語版のDVDが出ているので、機会があったら見てほしい傑作だと、僕は思う。
3位は老獪な政治家アンドレオッティを描いた「Il Divo」で、今年のイタリア映画祭で上映されている。この映画は、イタリアの政治史を少し知らないと、理解は難しいかも、、、

外国映画では、2007年にアカデミー外国語映画賞を受賞している「ヒットラーの贋札」が1位。2位が「グラントリノ」。3位が「戦場のピアニスト」となっている。残念ながら、僕はどれも見ていない。

音楽の投票結果はここ。
http://temi.repubblica.it/repubblica-sondaggio/?cmd=vedirisultati&pollId=1791
最近、ほとんど音楽は聞いてないので、コメントはできない。
生活に余裕がないのかなぁー、、、、、
posted by tady at 10:31| ローマ ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | イタリアのニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月27日

イタリア統一150周年近づく

今年は、僕の住んでる横浜開港150周年だった。Y150は散々な結果に終わった。
来年の話をすると鬼が笑うっていうけど、ここではちょっと再来年の話。
というのも2011年は、イタリア統一150周年なのだ。
既に、僕が聞いているRadio RAIのポッドキャストなどでも、イタリア統一150周年に向けてのスポットCMが流されていたりして、来年はさらにそれが加速するはずだ。
イタリアというと、長い歴史を持っているように勘違いしている人が多いと思うのだが、長い歴史はローマ帝国の歴史であって、ある意味地理的なイタリア半島の歴史ってことになる。
しかし、国家としてのイタリアが成立したのは、1861年のこと。考えてみれば横浜よりも短いってことだ。
日本との比較でいうと、明治元年が1868年だから、イタリアの方が国家としては少しだけお兄さんってことになるかもしれない。

イタリア政府のサイトには、150周年に向けてのページが既に設けられている。
http://www.governo.it/150_italia_unita/index.html
政府のサイト以外にも、きっと、いろんな情報がネットにアップロードされるのではないかと想像するので、来年は、イタリアの150年の歴史を、じっくり振り返って見るのも良いかもしれないなどと思っている。
日本でも、再来年には何かしらの催しが行われるのかしらん? ちょっと楽しみにしている。
posted by tady at 10:30| ローマ ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | イタリアのニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月25日

Vuoto a rendere=空帰る

Vuoto a rendereってイタリア語を直訳すると「空(から)帰る」になるのだが、これの意味する所は空き瓶のリユースってことだ。
かつて日本では、ビール瓶や一升瓶、牛乳瓶は、飲み終わった後、きちんと回収されてリユースされていた。それが最近は、缶かペットボトル、あるいは紙パックになり、使い捨てになってしまった。

イタリアでも状況は同じようで、ここにきて、与党であるPdl=Partito della Liberta'=自由の党の議員から、空き瓶のリユースを進める法案が提出されたらしい。
http://www.lastampa.it/_web/cmstp/tmplrubriche/ambiente/
grubrica.asp?ID_blog=51&ID_articolo=1217&ID_sezione=76&sezione=


提出したのは下院の財務保安委員の一人であるAntonio MazzocchiとやはりPdlの議員Fabio Gavaだ。
イタリアでも40年ほど前までは、空き瓶のリユースが行われていたが、その後使い捨て社会により行われなくなってしまったが、その結果は、環境へ負担をかけるばかりでなく、回収されなくなった空き瓶が野蛮な行為に使用され社会の安全を脅かしているとMazzocchiは述べている。

野蛮な行為って、空き瓶での殴り合いとか火炎瓶を想定してるのだろうか?これはちょっと大げさなきがするけど、環境に良くないのは確かだろう。

この法案に署名した議員たちによれば、粉砕したガラス片を再溶解して瓶を作るためには、リユースの5倍以上のエネルギーが必要となるし、リユースすれば1本の瓶を50回は使用できるので、大変なエネルギーの節約になるという。

上述の記事には、ヨーロッパの他の国の事も書いてあった。イタリアの新聞なのであくまでも参考程度って思った方がいいけど、、、、

ヨーロッパでもドイツやスカンジナビア半島の国々は、空き瓶のリユースをずーっと続けているそうだ。
ドイツでもすべての空き瓶がリユースされている分けではないのだが、政府としては、80%をリユースしたいという目標を掲げているらしい。一箱12本入りの750ミリリットルの瓶を53回リユースすると、1.5リットル入りのペットボトル320本分に相当する。また、ドイツでリユースされる瓶の中身は地域で売買されるため、その移動距離は60キロ範囲となり、それがミネラルウォーターの場合でも、瓶なら230キロ。ところがペットボトルになると480キロになるんだそうだ。

イギリスでも、食品用の包装材のリユース・リサイクルを義務付ける動きがあるそうだし、アメリカでは、12の州がBottle Bill=瓶法を施行していて、それにより缶や紙パック、ガラス瓶の廃棄物が70%も減少したそうだ。オーストラリアでも空き瓶のリユースが行われるようになって、85%が回収されているという。

イタリアでは、11月の中旬から、イタリア環境連合と関連業界団体が一緒になって、「Vetro indietro=ガラスよ戻れ」ってキャンペーンを始めている。
Italgrob=Federazione Italiana grossisti distributori bevanda=イタリア飲料水卸連盟とFipe=Federazione italiana pubblici esercizi=イタリア公共経営連盟は、horecaのチャンネルを使って、空き瓶のリユースを行うという。horecaは、Hotel restrant cafeの略語。

日本でも、かつてあった酒屋さんや牛乳の宅配による空き瓶の回収システムがあったはずなのに、今やコンビにによる使い捨てが一般的になってしまった。
これからは、町のどこにでもあるコンビにで、昔のような瓶入りのビールとか牛乳を扱って、それを回収するようにすればいいのにと思うのだけれど、どうだろう? 
コンビニの売上が伸び悩んでいるっていうけど、だからこそ、地域密着型で環境に優しい営業が求められるのではないのかな?
posted by tady at 15:41| ローマ ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | イタリアのニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月18日

Copenhagen Wheel

COP15の開催に合わせて、Copenhagen Wheelってe-bikeが発表された。
La Stampaが14日に報じたのだけれど、時間が無くてこのブログに載せる前に、日本でも紹介されてしまった。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0912/17/news046.html
日本語の記事に記載のない情報を、イタリア語の記事から補足的に紹介しておく。
まず、開発したのは、トリノ出身でMITで教鞭をとるCarlo Rattiって人だそうだ。だから、Ducattiとか、イタリア環境省と関係があるわけ。

なぜデンマークの首都コペンハーゲンかっていうと、日常的な移動手段として、全体の3分の1が自転車で行われており、さらに市長がサイクリストで、その割合を50%まで引き上げたいと考えているそうで、そのためにどうやって新しい技術を自転車に組み込むかってことからできたのがこの自転車なのだと、Rattiは語っている。また、データの通信はwifiになるらしい。

日本での発売はいつになるんだろう? ちょっと興味がある。
posted by tady at 22:08| ローマ | Comment(0) | TrackBack(0) | イタリアのニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月14日

Il popolo viola

ベルルスコーニの退陣を求めるNo B Dayのデモの話をちょっと前に書いたのだけれど、その運動が、今度は、12月19日に開催される、イタリア本土とシシリア島を結ぶ橋の建設反対集会への参加を表明した。
この運動のシンボルカラーから、自らのことをIl popolo viola=紫色の人々って読んでいるようだ。
http://www.noberlusconiday.org/

イタリア本土とシシリア島を結ぶ橋の建設は、以前からずーっと問題になっていた。政府の側は、いわゆる公共事業として、推し進めようとしてきたのだが、自然破壊や不要な公共投資への反対ってことで、反対運動もずーと続いてきた。
それが、ベルルスコーニ政権になって、いよいよ着工ってことになり、今年の12月23日に工事が始まろうとしている。
僕がpodcastで聞いているcatapillerってRAIのラジオ番組でも、暮れも押し迫っての着工を皮肉っていた。24日はクリスマスイブで、その後クリスマス休暇。さらに新年があって、2日3日は土日、さらに1月6日はベッファナ(御公現の祝日)になるので、わざわざ12月23日に着工しなくても、来年の1月7日でもいいんじゃないの?ってことだ。
確かに、こんな時期に着工しようというのは、とにかく既成事実を作ってしまえって政府の思惑が透けて見える。

で、着工に先立て、12月19日に建設反対の集会が開催されるらしい。

それに、紫色の人々も参加するわけだ。
この運動体が、今後どのような形で継続していくのかは不明だが、インターネットを使って、ヴァーチャルの世界からリアルな世界を変えていこうと、具体的なアクションを起こすっていうのが、新しいと僕は思う。

イタリアって国は、何年か周期で、こういった大衆運動が盛り上がる。
1989年から90年にかけて巻き起こったPanteraって学生運動は、イタリア各地の大学を占拠し、占拠した事務室からファックスを使って、各地と連絡をとり、全国的な規模の運動を展開したし、
http://it.wikipedia.org/wiki/Pantera_%28movimento_studentesco%29

最近では、映画監督であるナンニ・モレッティが率いたGirotondiなんかがある。
http://it.wikipedia.org/wiki/Girotondi
Girotondoっていうのは、イタリア版カゴメカゴメで、子供たちが和になって歌を歌いながらやる遊びなんだけど、それをデモに使ったわけだ。

非正規雇用の労働者たちが、労働条件の改善を訴えて、Serpica Naroなる人物をでっち上げた話は、だいぶ以前にこのブログにも書いたのだけれど(2006年2月)、
http://it.wikipedia.org/wiki/Serpica_Naro
http://www.serpicanaro.org/
イタリアの運動って、実にいいセンスをしていると思う。
posted by tady at 00:14| ローマ ☔| Comment(1) | TrackBack(0) | イタリアのニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月08日

ISTAT年報2009その4

産業
2008年の産業活動は、前年に比べて3.1%縮小した。しかし、その中で、薬品生産は2%増。電力及びガスが0.7%増、同じく手工業製品も0.7%増加している。
一方、鉱物資源の採掘は8.36%減、コンピューターの生産も7.9%減、家電製品やその他の家庭製品も7.9%減少している。また化学製品も6.7%の減少。
2007年の電力消費量は、3190億キロワット/時で、前年に比べて0.4%伸びている。国内の電力生産量は、2006年と変わらず3130億キロワット/時で、従来の火力発電が2660億kwhで、全体の84.7%。水力発電が385億kwh(12.2%)、地熱発電が56億kwh(1.8%)、風力発電が40億kwh(4%)、太陽光発電が3910万kwh(0.01%)。
総体的に見て、更新可能なエネルギー生産は、5.4%減少している。主な原因は、天候不順により水力発電の生産量が減少したことによる。しかし、風力発電は、11億kwh増加している。

運輸及び通信
2008年の運輸の中心はやはり道路であった。4000万台以上の自動車が走り、そのうち乗用車は、3600万台を数えた。
プライベートでの使用でも自動車が一番で、仕事を持つ人の3人に二人が通勤に自動車を使っており、学校に通う子供たちのうち、3人に一人は、自動車で送り迎えされている。
14歳以上の人口の4分の1が、都市の公共交通機関を使っており、都市と都市を結ぶ長距離バスを利用している人は16.6%、一方少なくとも1回は列車を利用した人は30.7%。
提供されている交通機関の満足度(本数、正確さ、座席など)では、長距離バスの利用者の満足度が高い。列車の運行時刻の正確さに対する満足度は最も低い。
2007年度に使用されていた携帯電話の回線数は、9020万回線で、プリペイド式の電話は8040万回線あった。インターネットの利用者は、1200万人。

クレジットと保険
2008年の銀行預金高は、8160億ユーロで、前年よりも9%の伸び。
銀行窓口は、34139あり、人口1万人あたり5.7の割合。これも地域差があり、アルト−アディジェでは、1万人あたり9.5の窓口があるのに対し、カラブリアではわずかに2.7である。
2007年の損害保険の保険料は30億ユーロ、生命保険は15億ユーロ。

プレスリリースの内容を、ざっと訳出したのだが、この中には、環境問題に関する項目はなかった。これも元レポートを見ないとわからない。
時間があれば、ちょっと詳しく見てみたいのだが、今回はとりあえずここまでとする。

さらに、数日前に、イタリアのもう一つの統計資料として重要なCENSISの2009年版が発表されたことを付け加えておく。
こっちの記事は、まだちゃんと読めていない。

いずれにしても、統計資料ってのは、あくまでも数字なので、その数字の影になにが隠されているのかは、きちんと読み込まないと見えてこない。これらの基礎データを元に、おいおい様々な団体が、それぞれの視点で、イタリアの現在を分析した記事が出てくるのではないかと思っている。
posted by tady at 20:30| ローマ ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | イタリアのニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月06日

No B-Dayに150万人?

昨日の土曜日、イタリアのローマで、現首相のベルルスコーニの退陣を求めるNo B Dayの集会とデモが行われた。
イタリアのメディアが伝えるところによると、主催者発表150万人、警察発表9万人の集会だったらしい。国営通信社ANSAが伝える35万人あたりが、実際の数かもしれない。
La Repubblicaに掲載されている、読者からの投稿写真を見ると、
http://www.repubblica.it/2006/05/gallerie/politica/no-b-lettori/1.html
150万人は大げさだが、数十万人規模であると推測される。

この集会の特徴は、政党や労働組合が呼びかけたものではなく、インターネットを介して(特にfeacebook)広がり、現実にローマでの集会が開催されたってところにあるようだ。
呼びかけには、統一色として紫を使うように指定があったらしい。赤(共産主義・左翼)でもなく、黒(アナキズム)でもなく、国の色青でもなく、紫ってところが、面白い。

インターネットを介して呼びかけたこともあり、イタリアだけでなく、世界各地のイタリア大使館前や領事館前でも、何らかの行動が行われたようで、その様子もLa Repubblicaのサイトに出ている。
http://www.repubblica.it/2006/05/gallerie/politica/no-b-estero/1.html

La Repubblicaは、ずーっと反ベルルスコーニキャンペーンをやっているので、報道にも力が入っているのかもしれない。

それにしても、一国の首相の退陣要求デモがこれだけの規模で行われるっていうのは、いよいよベルルスコーニも終わりが近いかもしれない。
問題は、政治家の中に、ベルルスコーニと対抗できる人材がいないってことだ。主催したのは、政党でも労組でもなく、今回のデモにも、野党第一党の民主党は、正式に参加していない。

国民の主張を受け止める受け皿としての政治の役割が機能していないってのは、ベルルスコーニ後も、イタリア政治は混乱するんだろうなぁーって思ってしまう。
posted by tady at 11:17| ローマ | Comment(2) | TrackBack(0) | イタリアのニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月03日

ISTAT年報2009その3

労働
2008年には、2千3百40万5000の仕事が確保されていた。前年に比べて18万3000の増加。
仕事を探している人は、169万2000人で、2007年に比べて18万6000人の増加。
失業率は、6.7%で、2007年の6.1%よりも増えている。
外国人労働力は、24万9000人で、2007年の6.5%から7.5%へと増えている。
女性労働者も1.9%増加。
2006年、2007年と労働人口の割合は増加しており、現在は58.7%だが、EUの平均値65.9%よりは低い。
男性のうち働いている人は、70.7%から70.3%へ減少。一方女性の方は、46.6%から47.2%に増加している。
業種別に見ると、農業労働者は3.1%減。狭義の意味での工業労働者は、1.2%減。第3次産業は1.7%増。建築業は0.7%増。
専門職に関してみると、会社員が1.6%増加しているのに対し、自営は1.6%減っている。
雇用されている人のうち、正規雇用者は1.5%増で、期限付きの一時雇用者は2.4%増えていて、特に女性と若者が多い。

で、この数字を見ていると、僕自身訳が分からなくなってくる。イタリアの全人口がおよそ6000万人なんだけど、子供や老人、専業主婦などを除いた労働可能人口がどれくらいいて、そのうちの何人ぐらいが、職につけていて、何人くらいが失業中なのかって具体的な数が、いまいち分からない。プレスリリースではなく、元レポートを読むしかないか、、、、
また、これは、リーマンショック以前の統計なので、2009年は、もっと酷いことになっているのではないかと、イタリアの報道を見ていると思える。

家族及び世相
2009年に公共サービスへのアクセスが困難であると訴えた家族の内訳が記載されている。
救急車を呼ぶのが困難54.7%、警察を呼ぶのが困難38.5%、役所に行くのが大変34.8%、スーパーが遠い30.3%、郵便局27.1%などとなっている。
ここにも南北格差があって、南部ほど、公共サービスへのアクセスが困難で、中でも食料品店やマーケットへのアクセスが難しくなっている。
2009年に、何らかの窓口に一度でも行った18歳以上の人のうち、最も多かった場所が郵便局でが72.9%、最も少ないのが戸籍係で46.3%。ほぼ半数の49.8%の人が訪れたのが保健所であった。
また、また、2008年に比べて、20分以上待たされたと訴えた人も増えている。最も多かったのは、郵便局の為替窓口で、34.6%から39.6%に増加、対で郵便局の貯金窓口で43.6%から48.6%に増加している。
市民のボランティア活動への参加は、横ばいで、14歳以上の人口のうち、まったく無料のボランティア活動に参加した人は、9.2%。何らかの文化団体の活動に参加した人は9.3%で、活動に参加しないものの、寄付をした人は16.7%いる。
ここにも南北格差があって、14歳以上で、ボランティアに参加した人が、北部では11.3%、中部では8.7%、南部では6.9%となっている。
2009年に何らかのスポーツをした3歳以上の人は、日常的に行っている人21.5%、時々行っている人9.6%。運動をまったく行っていない人40.6%で、運動していないのは女性の方が多く、44.8%。男性は36.1%だった。
住居に関しては、4家族中3家族は持ち家で、17.1%が賃貸住宅に住んでいる。
賃貸住宅の内、74.1%が民間所有の住宅(2007年は70.8%)。20.1%が公共住宅(2007年は22.3%)となっている。
耐久消費財の普及率は、携帯電話が全世帯の87.3%が所有。パソコンは48.7%、食器洗い機が42.5%、エアコンが30.6%。

この項目を見ると、イタリア人も運動不足ってのがわかる。

その4に続く
posted by tady at 14:29| ローマ | Comment(0) | TrackBack(0) | イタリアのニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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