2009年08月10日

亀の日

イタリアでウミガメの保護を行っている団体Cts(元々は、学生のための旅行代理店で、環境保護活動の一環として、ウミガメ保護に力を入れている)は、毎年夏のある1日を「亀の日」として、全国で保護している赤ウミガメを一斉に放流しているらしい。
昨年は7月15日だったのだが、今年は8月8日に行われた。
http://www.lastampa.it/lazampa/girata.asp?ID_blog=164&ID_articolo=
1330&ID_sezione=339&sezione=News


今年放流されたのは5頭で、サルディニアから1頭、カラブリアから1頭、シチリアから3頭が海に帰っていった。
上述のLa Stampaの記事には、地中海のおかれている状況について、ちょっと興味深いことが書いてあった。
地中海の大きさはおよそ250万平方キロメートルで、世界の海洋生物の7%が生息しているそうで、ウミガメは5種類確認されているらしい。

一方海岸線に住む人々の数は、9000万人で、584の都市、750の観光目的の港湾と286の商業港があり、年間およそ2億人の観光客が訪れているという。
原油タンカーも多く、世界の約20%が地中海を航行しており、ウミガメの衝突事故も多いらしい。

さらに、イタリアでは、シチリア島で主に行われているはえ縄漁やイタリア全土で盛んなトロール漁などへの混獲も多いらしい。

今年は、イタリアで一番大きな電力会社ENELも、ウミガメ保護に協力を申し出たそうだ。

赤ウミガメの産卵巣の数についても書かれている。2004年から2008年にかけて、Linosaで確認された産卵巣は14ヶ所。またLampedusaでは、9ヶ所だそうだ。2008年にはカラブリアで3ヶ所確認されている。しかし、これは、
赤ウミガメの産卵場所として有名な屋久島では、4桁の産卵巣になるそうだから、日本とは比較にならないくらい少ない。

ウミガメ保護の話を別にしても、Lampedusaをはじめ、いずれも風光明媚な場所のようだから、イタリアを訪れる機会があったら、是非行ってみたいものだ。
posted by tady at 14:07| ローマ | Comment(0) | TrackBack(0) | イタリアのニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月07日

繰越金額1億2300万ユーロ

イタリア版ロト6にあたるSuperenalottoで、繰越賞金額が、1億2300万ユーロに達している。
ちなみに1ユーロ135円のレートで計算すると、166億円あまりになる。
http://www.repubblica.it/2009/08/sezioni/cronaca/superenalotto-6-agosto/
superenalotto-6-agosto/superenalotto-6-agosto.html


この宝くじ、wikipediaで調べてみると、英語版に解説があって、なんでも世界でもっとも高額賞金がでる宝くじの一つなんだそうだ。
http://en.wikipedia.org/wiki/SuperEnalotto

過去最高金額は、2008年10月23日に出た、100,756,197.30ユーロで、今回はそれを上回っている。
次回の抽選は明日8月8日だ。

僕にはまったく関係ないけど、抽選結果がちょっと気になるw
posted by tady at 10:44| ローマ | Comment(0) | TrackBack(0) | イタリアのニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月05日

GrilloとDi Pietroと国民解放運動

イタリアの有名な喜劇役者であり、反体制運動の「煽動者」でもあるBeppe Grilloと、かつて、政界の汚職事件を暴き出したMani puliteで有名な判事で政治家に転身したDi Pietroが手を結ぶみたいだ。
http://www.lastampa.it/redazione/cmsSezioni/politica/200908articoli/46093girata.asp

PD=イタリア民主党に肘鉄を喰らったGrilloに対して、Di Pietroが一緒にやろうと彼のブログで呼びかけた。
http://www.antoniodipietro.com/2009/08/benvenuto_al_movimento_di_libe.html

Grilloは、現在の与党だけでなく、既成政党に対して非常に批判的で、現在の政治を立て直すには、まず地方自治体から始めようと、Grilloのブログの読者(世界のトップ10に入る人気ブログ)に呼びかけて草の根からの民主主義を唱えていた。
そして、最近、民主党内の混乱に際して、自ら党員となって、民主党を変えようと党首選に出ようとしたのだが、民主党側から入党を拒否されていた。
この顛末は日本語ブログでも書いてる人がいた。
http://www.lachirico.com/2009/07/15/roma-69/

これに対して、左派系の政党Italia dei Valoriを率いるDi Pietroが、彼の運動、「国民解放運動」に参加するように声をかけた。
掲げているのは、参加できる民主主義だ。

現在日本では総選挙の公示を前にして、マニフェスト論争がマスコミを騒がせている。この状況について、この間話をしたイタリア人は、本来マニフェストとは、それぞれの政党を支持する国民が議論する中で、その内容が決まり、それを政党がまとめて作るべきもので、政党が題目を掲げて、それを有権者に押し付ける物ではないと語っていた。

西欧最大と言われた共産党があったころのかつてのイタリアでは、共産党の党員たちは、毎週のようにその地区にある支部の事務所に集まっては、党が提案してくる政策を議論していた。
その中から、国民の生活に密着した政策ができあがり、選挙で戦うってパターンであった。

今やそのイタリアでも、政治を牛耳っているのは、マスコミの帝王と言われるベルルスコーニであり、政治の中身は、国民からどんどん離れて言ってしまったようだ。
だからこそ、ブログというツールを使って、国民の生の声を吸い上げ、それを運動として動かしたGrilloに、Di Pietroは、目をつけたのかもしれない。

元々Grilloとの関係は良好で、いい感じになるんじゃないだろうか。

もっとも、先のイタリア人は、今投票するならDi Pietroだけど、Grilloは、売名行為でやっていることで、あまり賛同できないと言っていたけど、、、

現在、国のトップがどうしょうもないってことで、イタリアと日本はどこか似通っているかも、、、、、イタリアでの新しい民主主義の実験は、これからの日本に参考になるかもしれない。
posted by tady at 12:08| ローマ | Comment(0) | TrackBack(0) | イタリアのニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月02日

2008年のイタリアの貧困層

昨年も同じ内容の記事を書いたのだが、今年もISTATからLa povertà in Italiaというレポートが発表された。
レポートの全文はこちら
http://www.istat.it/salastampa/comunicati/non_calendario/
20090730_00/testointegrale20090730.pdf


多少数字が違う(ちょっと増えている)が、ここ4年ほど傾向は変わっていない。
昨年は、相対的貧困層の状況は、265万3千世帯、全世帯の11.1%で、これは人口にすると754万2千人で、全人口の12.8%だったものが、今年は、273万7千世帯で、全世帯の11.3%、人口にすると878万人で、全人口の13.6%となるそうだ。

相変わらず南北格差も大きい。

2008年のデータを元にしているわけだが、リーマンショックによる世界不況の影響は、まだ加味されていないんだろうな。

EUROSTATのレポートでは、ヨーロッパの失業率は、1999年以降最悪で、9.4%に達しているとも報じられている。
http://www.ilsole24ore.com/art/SoleOnLine4/Economia%20e%20Lavoro/2009/07
/Disoccupazione_Eurozona_Ue_Giappone.shtml?uuid=9d877616-7dbe-
11de-8f39-498e54438b53&DocRulesView=Libero


統計資料って、どうしてもタイムラグがあるので、致し方ないのだけれど、少なくとも改善傾向にはないってことだけは、確かだ。

日本の失業率も5.4%となったと報じられているけど、ヨーロッパの状況を見る限り、まだまだ悪化する可能性はありそう。やはり政治がきちんとした政策を打ち出して、セーフティネットを作らないと、ヤバい感じだ。何よりも日本人は、すぐ自殺しちゃう傾向があるみたいだから、、、、
イタリアでの自殺が非常に少ないって話は以前書いたから、そっちを見てねw
posted by tady at 13:18| ローマ | Comment(0) | TrackBack(0) | イタリアのニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月29日

原発への道再び

イタリアが、国民投票によって、原発廃止を決めてから22年。
そして今年の7月9日、今までの政府の方針を大きく変更するddl sviluppo=開発に関する法案が上院を通過し、法律として成立した。
野党側は、欠席戦術をとることで、有効投票数に達しないと踏んで、決議には参加しなかったようだが、結局賛成154票、反対1票、棄権1票で通過してしまった。
この法律には、原発の推進をうたっている条文があり、政府は6ヶ月以内に、国内への原発建設に関する細則を定めることになるという。
http://www.repubblica.it/2009/07/sezioni/economia/ddl-sviluppo/ddl-sviluppo/ddl-sviluppo.html

原発建設予定地として噂されている地方自治体の首長が即座に誘致拒否の声明を出したり、環境保護団体も反発をしている。
http://www.legambiente.eu/archivi.php?idArchivio=2&id=5322
目を引くのは、保守的と言われているカトリック系の週刊誌Famiglia cristianaも反対していることだ。
http://www.lanuovaecologia.it/view.php?id=11282&contenuto=Notizia

22年たっても、未だに過去の遺産である核廃棄物の処理方法が定まっていないイタリアで、6ヶ月以内に建設予定地を含めて、細則を定めるっていうのは、あまり現実的とは思えない。

しかし、法律的には、これでいつでも原発建設ができるわけで、イタリアという国家が大きく方針を転換したことになる。
posted by tady at 10:20| ローマ | Comment(0) | TrackBack(0) | イタリアのニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月22日

朝日新聞の記事が波紋を呼ぶ

朝日新聞が、イタリアへ行く日本人観光客が急減しているという記事を掲載した。
http://www.asahi.com/travel/news/TKY200907180084.html

この記事がイタリアで波紋を読んでいる。
ローマを訪れた日本人観光客が、有名なレストランでボッタくられたって記事が最初に出て、その後にこの記事が出たわけだが、イタリアのマスメディアも、こぞってこの話題を取り上げている。
http://www.repubblica.it/2009/07/sezioni/cronaca/truffe-acqua/truffe-acqua/
truffe-acqua.html?ref=hpspr3

そして何より慌てたのは、イタリア観光大臣のMichela Vittoria Brambillaのようで、イタリアの国営通信社ANSAを介して、日本人観光客に呼びかける公開書簡を発表している。
それがこれ
http://www.ansa.it/documents/1248202488347_Documento.pdf
要約すると、これからは違法行為がないように監視もするし、ホテル代やレストランの価格も下げたので、是非来てねってことだ。
イタリア語の他に、英語とスペイン語でもかかれているので、見てみてください。

それにしても、移民を排斥するような法改正を行っておいて、EU圏外からの観光客が減ると慌てて体面を繕うようなこの態度は、どーも信用が出来ない。
短期間にお金だけ落としていく観光客には良い顔をしても、いざ、イタリアに住もうと思うと、今や大変な苦労が必要となってきている。

先に上げたLa Repubblicaの記事の最後を読んでも、イタリア人は全然反省してないなってのが分かる。
日本人観光客は、あんまりボッタクリとかない国から来たからびっくりしたんでしょと言わんばかりローマ商工会議所のトップのコメントや、旅行業界のコメントとして、日本人観光客が減っているのは、日本の経済がここのところずっとよくないからでしょうなどとのたまっていて、自分たちがちゃんとしたサービスを提供していないってことへの反省の気持ちはあんまりないみたいだ。

世界で一番世界遺産の多い国イタリアなのだが、それらの観光資源の上にあぐらをかいていると、大変な事になるって危機感はないのかしらん?
posted by tady at 20:04| ローマ | Comment(5) | TrackBack(0) | イタリアのニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月20日

16歳以下はアルコール禁止

今日から、ミラノの16歳以下の子供たちは、アルコールが飲めなくなる。
ミラノの市長モラッティが、イタリア初の16歳以下の子供たちにアルコールを禁止する市条例にサインしたからだ。
http://www.repubblica.it/2009/07/sezioni/cronaca/alcol-divieti/alcol-divieti/alcol-divieti.html
正確に言うと、4ヶ月の試験的な適用で、公共の場で16歳以下の子供たちへのアルコールの販売並びに子供たち自身の飲酒を禁止するもので、違反すると店側も、買った子供たちも罰金450ユーロが課せられるという。5日以内に払わないと500ユーロになる。禁止される内容には、酒類を所有していることやタダでおごることも含まれている。ただし、スーパーなどで買い物をして、買い物袋の中に入っている場合は例外なんだそうだ。
まあ、家庭内において飲む分には罰せられないようだ。

イタリアはアルコールにはいたって寛容で、子供のころからワインを水で薄めて食事の時に飲んでいたりする。
しかし、以前このブログにも書いたのだけれど、食事の伴としてのワインを嗜むという習慣が消えつつあって、特に若い人の間で、酔うために飲むという習慣が広がっている。

ただ単にアルコールを禁止するだけでなく、憂さ晴らしに酔わなくても良いように、夢が持てるような社会を作らなければならないが、すぐに出きることとして禁酒条例を作ったとミラノ市長は語っている。
posted by tady at 16:48| ローマ | Comment(0) | TrackBack(0) | イタリアのニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月19日

italia.it 再出発

イタリア政府が運営する観光のためのポータルサイトがitalia.itだ。
様々な紆余曲折を経て、新バージョンのβ版が公開された。
公開に際しては、記者会見を行ったにも関わらず、整備が遅れて、アクセスしてもIDとパスワードを求められ、サイトに入れないって事態が起きていて、ネット上で顰蹙をかっていた。

とりあえず、現在はアクセスできて、イタリアの観光パンフレットって感じで、豊富な写真で構成されたサイトを見ることができる。

おもしろいのは、このサイトに関する二つの記事の比較。一つはLa Stampaの記事で、
http://www.lastampa.it/_web/cmstp/tmplrubriche/tecnologia/
grubrica.asp?ID_blog=30&ID_articolo=6414&ID_sezione=38&sezione=News

べた褒めしている。
もう一つはIl sole 24 oreの記事で
http://www.ilsole24ore.com/art/SoleOnLine4/Italia/2009/07/italia-portale-
turismo.shtml?uuid=9e7f77f8-717a-11de-8038-7c3d16f1aec5&DocRulesView=Libero

このサイトの歴史的経緯がきちんと書かれていて、経済紙らしくお金がかかりすぎてるって話が出ている。

Il soleの記事によると、italia.itが企画されたのは、1994年で、当時のベルルスコーニ内閣の技術革新大臣をしていたLucio Stancaの発案によるものだという。
その後、プロディ内閣に引き継がれたものの、数百万ユーロが必要だということが判明する。2007年になり、当時の文化大臣だったルテッリが、このポータルサイトの再立ち上げを行う。ロゴまで決めて、華々しく紹介されたのだが(この話は、僕のブログにも書いた記憶がある)、注目されることなく、内容も貧弱だったためアクセス数も増えずに、1年後に閉鎖された。その時にかかったお金は4500万ユーロだそうだ。
そして今回、技術革新省から観光省に管轄を移行し、1000万ユーロの予算をつけて再出発した。
未だβ版で、完全版の公開は秋以降になるそうだ。

β版ではあるが、あちこち覗くとおもしろい。動画も多用されており、イタリア語の他、英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語で見ることができる。タイトル写真右下の国旗をクリックすると言語が変わる。ちなみにヨーロッパにおける英語を表す国旗はイギリスになっている。

果たしてこれでイタリアの観光業の振興がはかれるのかどうか、はなはだ疑問ではあるけれど、ネットで眺めている分には、結構楽しい。
posted by tady at 07:26| ローマ | Comment(0) | TrackBack(0) | イタリアのニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月18日

日本アニメに対抗 世界を狙え?

世界のアニメ市場の90%を席巻する日本製アニメに対抗して、イタリア製アニメの製作が進んでいるらしい。
http://www.repubblica.it/2009/07/sezioni/spettacoli_e_cultura/cartoni-sfida/cartoni-sfida/
cartoni-sfida.html?ref=hpspr1

監督をするのは、イタリアのウディー・アレンと呼ばれているMaurizio Nichettiだそうだ。
http://it.wikipedia.org/wiki/Maurizio_Nichetti
彼は、山に関する映画を対象とするTrento Filmfestivalのアートディレクターを2004年から務めているんだって、こんな映画祭があるのは知らなかった。
http://it.wikipedia.org/wiki/Festival_internazionale_film_della_montagna_di_Trento

さて、上述のLa Repubblicaの記事が結構おもしろい。日本アニメへの批判と評価についてNichettiが語っているからだ。
現在製作されているのはTeen daysというテレビアニメのシリーズで、8作までは完成しているという。予定では26作まで作られることになっていて、放映は今年の年末からだという。
内容は、学園ものらしい。
言語は国際市場を狙って英語で、アニメーションの製作自体は、Simpsonシリーズを製作している韓国の会社が担当しているという。
特定の国が舞台となる訳ではないが、外国人が(イタリア人以外が)このアニメを見れば、イタリアだなって分かるような町になっているそうだ。

このアニメを製作するにあたって、日本のアニメをモデルにしたのか?という問いに対して、日本のアニメは、教育上好ましくなく、リズムが異常に早く、暴力シーンや戦い、競争原理といったものが際立っていて、会話よりもアクションシーンが多いと述べている。イタリアの文化や感性からは程遠いものだとも述べている。
しかし、一方で、日本アニメは、ディズニーアニメさえも打ち負かしているし、シナリオは完璧で、エモーションを伝えることに優れていると評価もしている。涙が雨のように描かれたり、顔の表情や幼児退行のような仕草、極端なデフォルメなどを上げている。

興味深いのは、日本のアニメはやたら競争やら戦闘やら暴力が多いが、これは東洋の社会は一人で全てに立ち向かうって社会で、イタリアのようなみんなが集まることで、力を得るという社会にはありえないって言ってるところだ。
むしろイタリアの方が個人主義社会で、日本のように徒党を組むことはあまりないように僕は思っていたのだが、確かに労働運動とか市民運動とか、何か事が起きると、みんなが広場に集まって意思表示のデモをするのは、イタリアの伝統だ。日本のように出る杭は打たれるとか寄らば大樹の陰とか、長い物には巻かれろなんて発想はイタリアにはないけど、こと社会問題に関しては、自分が正しいと思うことを、同じ思いを持つ人たちと一緒にアピールするって国ではある。

日本アニメを反面教師として、どんなアニメが出来上がるのか、ちょっと興味がある。
posted by tady at 12:14| ローマ | Comment(0) | TrackBack(0) | イタリアのニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月13日

駅の禁煙プロジェクト始まる

イタリアの鉄道の駅における禁煙パイロットプロジェクトが動き出すらしい。
http://www.repubblica.it/2009/07/sezioni/cronaca/divieto-fumo/divieto-fumo/divieto-fumo.html
試験的に導入されるのは、ヴェネト州のいくつかの駅からってことだ。
タバコを吸えるのは、灰皿の設置された喫煙所のみとなり、禁煙区域で吸っているところを、禁煙パトロールに見つかると、25から550ユーロの罰金を払わなければならないという。今のレートだと1ユーロ130円くらいだから、3250円から71500円ってことになる。
特に高い罰金が課せられるのは、子供や妊婦のそばで吸ってしまった場合なんだそうだ。それにしても7万円ってのは、高い。

モデルとしたのは、東京の駅と都心の禁煙条例らしい。現在では、東京の駅はすべて禁煙になってしまったので、ちょっと前の喫煙所がまだあったころの東京の駅なんだろう。そして禁煙パトロールと罰金制度は、千代田区などが導入している禁煙条例のようだ。

まったくの想像だけど、イタリア人のオタクの鉄道関係者が、秋葉原あたりに来て、禁煙パトロールを目撃したのではないだろうか?

イタリアにも禁煙に関する法律があって、その法律を作った理由っていうのが、真偽のほどは定かではないが、アメリカで禁煙法が制定されたからだという。何故かというと、アメリカで禁煙が進む一方で、イタリアで禁煙が進まないと、結局将来的に生き残るのはアメリカ人で、イタリア人は生き残れないからだっていうことを聞いたことがある。
いかにもアメリカ人嫌いのイタリア的発想である。
2000年にイタリアを訪れたときに、長いフライトで、ずっとタバコが吸えず、空港についてタバコを吸おうと思ったら、禁煙区域で、タバコを吸えなかった記憶がある。その時は、イタリアもずいぶんと変わったなって思ったのだが、喫煙者にとっては、イタリアもますます厳しい状況になってくるようだ。
確かに、僕の知り合いのイタリア人でタバコを吸う人はあまりいないし、メディアの記事や友人からの話を聞いていても、タバコのみならず、マリファナを吸う人若者も減ってきているようだ。ただ、その一方で、アルコール(ワインよりも強いウィスキーなど)の摂取量が若者の間で増えているという。

いずれにしても、ストレスを解消するためのなんらかのVizio(悪癖)は、必要悪として存在するものだと僕は思っている。それがタバコだったり、お酒だったり、テレビゲームだったり、ジャンクフードだったりするのだろう。節度のある嗜みっていうのが、問題なのかもしれない。
posted by tady at 22:58| ローマ | Comment(0) | TrackBack(0) | イタリアのニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月08日

地獄の海

グリーンピースイタリアが、「Un mare d'inferno Il Medeiterraneo e il cambiamento climatico=地獄の海 地中海と気候変動」っていうレポートを発表している。
http://www.greenpeace.org/italy/news/mediterraneo-clima
全文は、プレスリリースのページから、
http://www.greenpeace.org/italy/ufficiostampa/rapporti/mediterraneo-clima
PDFで見ることができる。
http://www.greenpeace.org/raw/content/italy/ufficiostampa/rapporti/mediterraneo-clima.pdf

グリーンピースというと、日本では反捕鯨の団体ってことで、ネガティブなイメージを持っている人が多いのだろう。
現在のグリーンピースイタリアがどうなのかは分からない。でも、少なくともイタリア支部が出来た時の裏話を友人から聞いた限りでは、イタリアのグリーンピース支部を開設する際に、代表となった人物は、元平和運動をやっていた人で、いわゆるグリーンピース的な派手なアクションで人目を惹くというやり方は、イタリアでは率先してやらないってことを条件に引き受けたと聞いている。

さて、今回のレポートだが、30近い学術論文を引用しつつ、わかりやすい形で、地中海の置かれている現状を書いている。

地中海は、地球全体の海のおよそ1%の面積しかないが、5〜15%の海洋生物種が生息しているという。
温室効果ガスの影響で、地球全体の温度が、産業革命以前に比べておよそ0.8度上がったと言われているが、これは地中海にも影響を与えているという。
また、排出されるCO2のおよそ4分の1を海洋が吸収しているそうだが、これにより海の酸性度が上がっているんだそうだ。
海水温の上昇と酸性度の上昇によって、地中海は地獄の海になっているってことらしい。
地表の気候変動により、豪雨や干ばつが起こり、それによって海に流れ込む川の水が大きく変動することで、地中海の環境に大きな変化をもたらしているという。

地中海にも6千メートルを超える海溝があるそうだが、その深海において、毎年0.004度の水温の上昇が確認されているそうで、わずかな温度上昇ながら、安定した深海の環境にとっては、かなりの影響があるという。

海水温の上昇により、地中海南部を生息域としていた海洋生物が、どんどん北へ進出していることも確認されている。

気候変動を防ぐために対策をたてなければならないという時期はとっくに過ぎていて、最早気候変動の真っ只中にいるということを認識し、地中海のエコシステムを救うためには、漁業・工業。運輸・観光が一隊となって、出来うる対策を即座に行う必要があると、このレポートは述べている。
その具体策として、地中海に面する各国が、自国の領海にある保護地区で、環境保護政策を早急におこない、それらを結ぶ国際的なネットワークを作るべきだと提案している。
現在、地中海には32の海洋保護地域があるようで、その詳細は、ここで見ることができる。
http://www.greenpeace.org/italy/news/riserve-marine

イタリア語では、地中海のことをMediterraneoと呼ぶが、同時にラテン語でMare Nostrum=我らの海という言い方もする。これは、ローマ帝国時代、地中海の回りの陸地全てを支配していたことからきている。
http://en.wikipedia.org/wiki/File:RomanEmpire_117.svg

ある意味閉鎖水域であり、環境の変化に対して脆弱であろうし、歴史的な思い入れも強い海であるわけで、イタリア人が心配するのには理由がある。

地中海よりずっと広い太平洋に面している日本は、沖縄のサンゴが海水温の上昇で死んでいることや食卓に登る魚達の回遊ルートが、どんどん北上しているなんてことをニュースで見聞きすることはあっても、あんまり深刻に考えていない節があるんだけど、地球温暖化の状況は、かなーりやばいことになっている気がする。
今年の夏も、猛暑が予想され、豪雨がありそうなのだが、暑い暑いとクーラーをフル回転させたり、週末の高速料金が安いからと、無駄な遠出をしたりするのは、そろそろ止めにしないとヤバイかもよ。
posted by tady at 22:14| ローマ ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | イタリアのニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月04日

治安維持に関する一連の法律成立

Il pacchetto sicurezzaと呼ばれる治安に関する一連の法律修正案が、イタリア上院を通過し、法律となった。
http://www.lastampa.it/redazione/cmsSezioni/politica/
200907articoli/45117girata.asp


ベルルスコーニ内閣が提案したこの法律は、成立前から様々な議論があった問題点の多い法案だった。
結局上院において、賛成157票、反対124票、棄権3票で成立した。
一番問題となっていたのは、移民の取り扱いに関する部分だ。人種差別的な傾向が強く出ていると言われ、左派政党ばかりでなく、ヴァチカンも反対していた。
この法改正により、不法滞在者は、犯罪者として裁判にかけられることになるらしいし、不法滞在者を宿泊させていたイタリア人も罪に問われることになる。
また、不法滞在を認めないことで、イタリアで生まれた移民の子供たちは、無国籍になってしまうのではないかという懸念もあるようだ。
不法に入国しようとした移民たちを収容する施設への留置期間も、60日から180日に引き延ばされている。

元々激しいテロの時代を経験してきたイタリアでは、外国人を自宅に泊めるときには、必ず警察に届け出なければならないことに、建前上はなっていたようだが、それが更に厳しくなるみたいだ。
日本人も、外国人にあたるので、詳しいことは分からないが、きっとこの法律が適用されるのだと思う。
観光で行くだけなら問題ないが、長期滞在するとなると、色々と手続きがめんどくさくなりそうだ。

また、民間の自警団に対してもお墨付きを与えているようで、新聞記事などには「今のところまだ、武器の携帯は認められていない」などの注釈があり、なにやらきな臭い。外国人や非国民を排斥するための隣組みたいなものを想像してしまう。

日本で問題になったからってわけではないだろうけど、歴史的建造物や公共交通機関などに悪戯書きをすると罪に問われるようになり、スプレーペンキは、18歳未満には販売しないようにってな条文も見受けられる。

法律としては、7月2日に成立したのだが、この後、法律を適用するための細則が決められていくようで、実際の所どんなことが起こるのかってことを、いくつかのメディアが書いている。
http://www.rainews24.rai.it/it/news.php?newsid=123296
http://www.ansa.it/opencms/export/site/notizie/rubriche/
daassociare/visualizza_new.html_994291080.html


止まらないイタリアの右傾化が気になる。

間もなくG8が始まるけれど、開催地に予定されているL'Aquilaでは、また大きな余震があったみたいだし、このサミットで何も起こらなければいいのだけれど、、、
posted by tady at 01:19| ローマ ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | イタリアのニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月29日

大統領の鶴の一声

間もなく、イタリアでサミットが始まる。
今回の主催国であるイタリアの首相、ベルルスコーニが、暴走中であることは、以前も書いたし、日本のメディアでも報道されている。
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200906240032.html
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00157501.html

淫行疑惑の後も、大統領専用機を公務とは関係のない個人的な目的で使用していたり、パーティーにいわゆるエスコートクラブの女性を「買っていた」りしたらしいって疑惑が出ている。
まさにやりたい放題って感じだ。
マスコミの追及に当の本人はでっち上げだと言っていたりするわけなのだが、サミットを前にして、ついにナポリターノ大統領が、サミットまでは休戦するようにと発言した。
http://www.lastampa.it/redazione/cmsSezioni/politica/200906articoli/45022girata.asp
イタリアの政治システムにおける大統領の位置は、国会議員によって選出されるもので、国民の投票を経ているわけではないが、一国の代表として、イタリアの良心と良識を体現する人物が選ばれる。
フランス大統領のような権力は持っていないが、国の代表として、日本で言えば象徴天皇的な役割をになっている。

ナポリターノは、初の元共産党の党員だった大統領で、就任当初は、いろいろと言われたのだが、自らの政治的な思想とは別に、一国の大統領としての職務をきちんと自覚し、偏りのない発言をしているように思う。

日本の政治システムでは、国のトップは、内閣総理大臣であり、そのうえに天皇ってもんがあるわけだが、あくまでも象徴であり、政治的な発言はできない。
一国の良識や良心を体現するような、政治に対するお目付け役が不在だってことが、今日の日本の政治的な混乱を招いているようにも思う。
今まで、お目付け役を果たしていた、いわゆる自民党の長老といわれる政治家たちが、完全に力を失い、ボケてしまって、今までの機能を果たせなくなっているってこともあるだろう。

イランの混乱も、国の最高指導者であるはずのハメネイがブレてしまったことに問題があるようだ。

ノーブレス・オブリージュって言葉があるが
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%83%96%E3%83%AC%E3%82%B9
%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%83%96%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%
B8%E3%83%A5

これは封建社会における為政者義務を述べた言葉だと僕は思っている。
しかし、それにしても、民主主義社会におけるノーブレス・オブリージュが必要なのではないかと思うのだ。

金儲けばかりに一生懸命で、社会的な責任を考えないという市場優先の資本主義社会にあまりにも毒されてしまって、政治家たちも利権に走り、国の政治よりも自らの懐しか考えていないんじゃないの? と感じている。

イタリアの大統領の発言に関する報道を見て、天皇制は否定するけど、いわゆる民主的な政治システムを補完するものとして、現在の政治を諌めるような、国民誰もが納得する良心と良識を持った賢者が、今の日本の政治システムに必要なのではと、思ってしまう。
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2009年06月24日

Istatの報告書3つ

ここ1週間の間に、Istat=イタリア国立統計局から、ちょっと興味を惹かれる報告書が3つ発表されている。
6月19日に公表されたのは、2009年の第一四半期における失業者の報告だ。
La Repubblicaに載った記事がこれ
http://www.repubblica.it/2009/06/sezioni/economia/disoccupazione/dati-italia/dati-italia.html
ネタ元の報告書はここ
http://www.istat.it/salastampa/comunicati/in_calendario/forzelav/20090619_00/
このページからPDFでダウンロードできる。
http://www.istat.it/salastampa/comunicati/in_calendario/forzelav/
20090619_00/testointegrale20090619.pdf

これによると、イタリア人426000人が仕事を失っている。一方で、外国人は222000人が新しい職場を見つけている。大まかな数字になるが、イタリア人3人のうち働いているのは1人だけってことらしい。

ついで、6月23日に2つの報告書が公表されている。
一つが人口統計で、イタリアの人口が6000万人を超えたそうだ。もっともその理由は、外国人の増加によるものだ。
これがLa Repubblicaに載った記事
http://www.repubblica.it/2009/04/sezioni/cronaca/istat-popolazione/istat-poplazione2
/istat-poplazione2.html

ネタ元は
http://www.istat.it/salastampa/comunicati/in_calendario/bildem/20090623_00/
PDFは
http://www.istat.it/salastampa/comunicati/in_calendario/bildem/20090623_00/
testointegrale20090623.pdf

今や全人口6.5%が外国人居住者だという。
また、ほとんどの人が家族と一緒に住んでいるそうで、登録されている家族数(世帯数)は24614000世帯で、これは全人口の99.5%が家族と同居していることになるそうだ。

よく言われるのは、失業率の高いイタリアで、何故餓死者や行き倒れがないのかというと、家族が支えているからだってのがあるのだが、この二つの統計を付き合わせてみると、納得できる。
そして家族の核となっているのが、マンマ(日本で言う肝っ玉母さん)なのだろうと想像してしまう。

しかし、その一方で、離婚も増えているらしい。それについての報告書が23日に公表された2つめのレポートだ。
ネタ元がこれ
http://www.istat.it/salastampa/comunicati/non_calendario/20090623_00/
PDFは
http://www.istat.it/salastampa/comunicati/non_calendario/20090623_00/
testointegrale20090623.pdf

イタリアでは、離婚に至る前に、法的別居期間(3年)を経ないと離婚できないことになっているので、統計では、別居と離婚の2本建てになっている。
2007年に別居したカップルは81359組、離婚したのは50669組だそうだ。これは2006年と比べて別居は1.2%増、離婚は2.3%増で、人口10万人あたり、それぞれ273.8人と170.5人って割合になるという。

協議による別居及び離婚は、それぞれ86.3%と78.3%で、協議が成立するまでの平均日数は、それぞれ153日と165日とある。
一方訴訟になった場合、別居に要した日数は954日、離婚に要した日数は682日となり、3年弱と2年弱の期間がかかる大変なものだということが分かる。
協議別居&離婚を除いて、申し立てがどちら側からあったのかを見ると、別居の場合は73.3%が女性の側からで、離婚の場合は55.2%が男性の側からだそうだ。
つまり、決定的な離婚までは考えないけれど別居したいなぁと思うのは女性の方が多く、きっちり離婚したいと思うのは男の方が多いってことなのだろう。

年齢的には、別居の場合は、男の平均年齢44歳、女性の平均年齢41歳で、離婚の場合は男46歳、女42歳ってことだそうだ。

別居に至までの平均年数は14年。離婚に至までの平均年数は17年とある。まあ法的別居期間の3年があるので、当然のことかな。

で、これだけ別居や離婚が多いのに、家族と住んでいる人が多いっていうのは、どういうことなんだろうか? と考えてしまう。すぐにくっついたり離れたりしているのか、それとも別居や離婚をすると親元に戻っているってことなのか? その辺のところも興味深いんだけど、この報告書には記述はなかった。

失業率が高くて、家族でかたまって住んでいるイタリア人社会に、仕事もある外国人が入ってくれば、当然排斥しようという気持ちが出てくるであろうことは、想像できる。昨今のイタリア社会の右傾化は、こんなところにも原因があるのかもしれない。
また、逆に、外国人を受け入れることで、人口が増え、経済活動も活発になるという側面もあるのかもしれない。
そして、両親が別居&離婚を経験している子供たちは、新しい自分の家族を作ろうとしていくのか、あるいは家族ってシステムに囚われない生き方をしていくのか、その辺も今後のイタリア社会の行方に影響してくるのかなぁーなんて思いながら、データを見ていた。
posted by tady at 15:56| ローマ | Comment(0) | TrackBack(0) | イタリアのニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月20日

ランペードゥーサでウミガメ産卵

イタリアのシシリア島とアフリカ大陸間にあるランペドゥーサ島で、赤ウミガメの産卵が確認されたそうだ。
ランペドゥーサに関する日本語版wikipediaはここ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%B3
%E3%83%9A%E3%83%89%E3%82%A5%E3%83%BC%E3%82%B6%E5%B3%B6


英語版はこっち
http://en.wikipedia.org/wiki/Lampedusa
英語版の方が、いろいろ詳しく書いてある。アフリカからイタリアへの不法移民が大量に押し寄せる島って印象が強いのだけれど、そこの自然は最高に美しい。
機会があったら、僕も是非訪れてみたいと思っている場所のひとつでもある。

その島の砂浜に、3年ぶりに赤ウミガメが産卵に戻ってきたそうだ。
http://www.repubblica.it/2006/12/gallerie/ambiente/uova-lampedusa/1.html
この報道では、どうやら1頭だけみたいなのだが、5ヶ所に産卵したらしい。このウミガメは2006年にこの島で産卵したことが確認されている個体だという。
ここは、風光明媚な海岸で、観光客も多く訪れる場所のため、イタリア環境連合のボランティアスタッフなどが監視の任にあたるらしい。
写真をクリックすると、その様子をみることができる。

小笠原でも青ウミガメの産卵が始まっているが、こういう美しい場所で夏を過ごしてみたいもんだ。
posted by tady at 10:17| ローマ | Comment(4) | TrackBack(0) | イタリアのニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月17日

Biodiversita' a Rischio

イタリア環境連合から「Biodiversita' a Rischio=種の多様性の危機」っていう報告書が出されている。
5月に出されたもので、ネットからPDFをダウンロードして、プリントアウトしたのはいいのだけれど、読んでる時間がなくて、なかなか記事にできないでいる。
原文はここ
http://www.legambiente.eu/documenti/2009/0521_dossiervari/dossier_biodiversit2009.pdf
全文47ページのレポートで、カウントダウン2010に賛同していることが明記されている。
カウントダウン2010とはこれ
http://www.countdown2010.net/article/1-12010-summary-of-countdown2010
レポートの内容は多岐に渡っていて、動物だけでなく、植物から昆虫、また、農業に於ける種の多様性とかにも触れている。
イントロダクションによると、イタリアはヨーロッパの中でも、もっとも多くの生物種が生息している国のひとつで、およそ5万7千種の動物(ヨーロッパに生息する動物種のおよそ3分の1)、5600種の植物(ヨーロッパの植物種のおよそ50%)うち13.5%はイタリア固有の植物なんだそうだ。

じっくり読んでいくと面白そうなのだが、とりあえず、ざっと拾い読みしてみた。
イタリアには、日本では絶滅してしまった狼がまだわずかながら生息してるし、日本では、ほぼ絶滅したと思われているカワウソも、イタリアにはまだ生きている。
なんだかんだ言っても、そういう大型種が生き残れているってことは、イタリアの自然は、まだまだ回復できる可能性が大きいってことなんだろうか?

ウミガメについても記述があり、地中海で一般的な赤ウミガメの保護について書いてあった。
イタリアでは、1年間に漁網にかかり混獲されるカメの数はおよそ1万頭になるそうで、そのうちの10%から50%は死亡しているという。
以前、水産大学のカメ研の発表会にお邪魔したことがあり、その時に漁網にかかるカメの混獲を防ぐ装置について発表があったのだが、イタリアでも漁業者と協力して、その装置を設置する方向みたいだ。
装置の詳しい内容は、こんなところに出ていた。
http://www.nmfs.noaa.gov/pr/species/turtles/teds.htm
英語版だけどwikipediaにも出ている。フランス語版と韓国版もあるみたいだけど見てみたら、リンクのみみたいだ。
http://en.wikipedia.org/wiki/Turtle_excluder_device

イタリア各地で活動する自然保護団体や特定の種(例えばトンボ)を保護するプロジェクトなんかも紹介されている。

イタリアの自然保護の現状を概観するには、良い資料だと思う。

もう少し読み込めば、もっと具体的に書けるのだけれど、今回は、こういうレポートがあるよって紹介だけでお茶を濁しておく。
イタリア語が分かって、環境に関心のある方は、一度読んでみてください。
posted by tady at 10:29| ローマ | Comment(0) | TrackBack(0) | イタリアのニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月11日

Italia in cifra 2009

以前、紹介したISTAT(イタリア国立統計局)が毎年公開しているItalia in cifra(=数字で見るイタリア)の2009年版が、5月11日に公開されている。
http://www.istat.it/dati/catalogo/20090511_00/
全文はPDFでダウンロードできる。
http://www.istat.it/dati/catalogo/20090511_00/italiaincifre2009.pdf
全部で35ページで、現在のイタリアの概要を把握するのに良い資料だ。
内容は、以前紹介したものと大差ないが、細かく数字を見ていくとおもしろい。
僕は詳しく読んだわけではないのだが、ざっと見て、目についたところを上げておく。

3ページに、自転車専用道路(Piste Ciclabili)の都市別距離数の表があるのだが、1位はなんとFiatのお膝元であるTorinoだったりする。
また、ゴミの分別収集についてもグラフがあるのだが、10年前と比較して、だいぶ進んでいることが分かる。

4ページには、人口ピラミッドがあるのだが、イタリア在住の外国人もちゃんと記載されている。
ちなみに、高齢化社会が進むイタリアと日本の人口ピラミッドを比較してみるのもおもしろいと思う。
日本の人口ピラミッドはここ
http://www.stat.go.jp/data/nihon/g0402.htm

5ページには、平均寿命や2015年から2050年までの人口推移の予想グラフがある。2008年のイタリアの平均寿命は男性78.8歳、女性84.1歳となっている。また人口は2040年をピークに減少し、2050年には61717000人になると予想されている。

6ページには、結婚や離婚についての数字が出ていて、離婚が増えているのがわかる。イタリアは法律的に一定の別居期間がないと離婚できないそうで、Separazioni(別居)とDivorzi(離婚)が別に集計されている。

9ページにには、喫煙者の推移が表になっていて、徐々に減ってきているのが分かる。また、中絶のグラフもあって、これも減少している。

14ページには、演劇やコンサート、映画などの統計がある、この辺を見るとイタリアはやっぱり芸術のくになんだなと変に納得する。2007年の演劇のチケットの販売枚数は、3590万枚、映画のチケットは1億1643万枚だ。イタリアの現在の人口は6000万人弱だから、赤ちゃんから老人まで含めて、年間一人2枚は映画のチケットを買っていることになる。
6歳以上の人口の50.2%が映画を見ているっていうグラフもその下にある。

17ページには、労働に関する数字があって、職業別の比較が円グラフで描かれているが、イタリアでも農業人口は減少しているみたいだ。1998年が5.3%、2003年が4.3%、2008年は3.8%となっている。

20ページには年金の数字、国内総生産に占める年金支出の推移がグラフになっているが、これも年々伸びている。

23ページには、ヨーロッパ各国の経済状態が一覧表で出ているのだが、イタリアの負債額の多さが目立つ。就業率(Tasso di occupazione)を見ると、58.7%で、これはつまり国民の3分の1は、働いていないってことになる。

26ページには農業関係の数字があり、やはり耕作地の面積が減少しているのが分かる。

Istatの統計をそれぞれのテーマごとにまとめて概要のみをグラフなどで見せているので、突っ込んだ分析とかはないのだけれど、各ページごとに、そのページが扱う問題で使われる用語の解説がでているので、イタリア語の勉強に役立ちそうだ。
posted by tady at 17:54| ローマ 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | イタリアのニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月08日

欧州議会選挙 イタリアの結果

先週末、欧州議会選挙が行われている。イタリアでは、同時に統一地方選挙の投票もあった。
まず、投票率から見てみると、欧州議会選挙の投票率は、66.5%で、2004年の72.9%よりも低くなっている。
主要政党の得票率は
ベルルスコーニが率いるPdlが35.3%で、目標としていた40%には遠く及ばなかった。
一方野党第一党である民主党は、26.1%で伸び悩み。
思いのほか伸びたのが、ボッシ率いる北部同盟の10.2%とディ・ピエトロ率いるIdvの8.0%。
左翼政党は、議席の得られる基準である4%を越えられていない。
http://www.repubblica.it/speciale/2009/elezioni/europee/italia.html
イタリア各紙の論調は、ベルルスコーニの敗北と民主党の伸び悩み。その中で、北部同盟とIdvの躍進と報じている。
北部同盟は、現在の与党連合の一角であり、Idvは民主党と近い政党なので、全体的に言って、痛み分けって感じのようだ。北部同盟のボッシは、この選挙では何も変わらなかったと述べているようだ。
国政選挙と違って、直接的に市民の生活に影響が現れない選挙だけに、なんとも言えないのだけれど、ベルルスコーニの党が、これだけの票を集めるっていうのが、傍観者としては信じられない。
もっとも野党第一党の民主党も、日本の民主党に似て、腰砕けのところがあって、その批判票が、ディ・ピエトロ率いるIdvに流れたのかもしれない。これはPdlの票が北部同盟に流れたのも似たようなものなのだろう。

統一地方選挙では、市町村議会長と県議会知事の選挙が行われたようだが、こっちの方の投票率は、いずれも70%を超えている。
より身近な選挙への関心が高いことが伺われる。

まだ、投票結果が明らかになっただけで、議席の配分とかは報じられていないのだが、これから、選挙結果についての様々な分析が出てくるのだろう。

いずれにしても、イタリアの政界の動きと日本の政治状況は、妙にシンクロするところがあって、日本と比較しながら見ていると、結構おもしろい。
日本の総選挙がどうなるのか、その行方は分からないのだが、西欧的民主主義システムがどのように機能しているのかって視点から、イタリアの状況を見てみると、日本の総選挙の動きが予測できるのかもなんてことを思ってしまった。
国民性の違いや地理的違い、人口の違いなど、様々な違いはあっても、どこか政治状況が似ているのは、イタリアも日本も、同じような西欧的民主主義システムを政治に使っているからなのではないか? そしてまた、両国を見ていると、その西欧主義的民主主義システムが、そろそろ限界に来ているのではないだろうか? などと思ってしまう。だって、国民の本当の気持ちを全然掬いきれていないのでは? って感じるからだ。
posted by tady at 21:30| ローマ ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | イタリアのニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月04日

ブログから見たイタリア

Liquidaってところが、ブログから見たイタリアって調査を発表した。
その概要は、6月1日にLa Repubblicaが報じている。
http://temi.repubblica.it/tecnologia-blog-italiani-2009/2008/06/23/cinema-20082009/
調査を行った会社は、イタリアのネット界における有名人Paolo Ainioが設立したBanzaiってグループの中のひとつ。彼は、イタリア国産のサーチエンジン、Virgilioを作った人だそうだ。
Virgilioとは、古代ローマの詩人の名前で、ダンテは、神曲の中で、彼を道案内として登場させている。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%83%AB%E3
%82%AE%E3%83%AA%E3%82%A6%E3%82%B9

きっと、ネットに於ける道案内って意味が込められていたのだろう。
グーグルが登場する前のインターネット世界において、イタリア関連の検索をするには、このVirgilioがもっとも使いやすかった。
Virgilioのサイトはここ
http://www.virgilio.it/

グーグルが登場することで、僕もあまり使わなくなってしまったのだが、その彼が、Banzaiってグループを作っていたのは知らなかった。
Banzaiのサイトを見ると、いろんな分野を扱っているようだ。
http://www.banzai.it/

その中のLiquidaが行ったのが、今回の調査。La Repubblicaの記事には、いろんなグラフが出ているのだが、ネタ元の方はよりシンプルで、こっちの方がわかりやすかったりする。
http://magazine.liquida.it/2009/06/02/blogosfera-italiana-2009-liquida-
analizza-trend-e-fenomeni-del-primo-semestre/


今回発表されたのは、2009年上半期におけるイタリア語ブログで注目されている人物や企業、テーマについての分析だ。
調査の対称となったのは、Liquida編集部が選出した、イタリア語で書かれていて、単なる日記や個人的な趣味のブログではなく、更新もきちんと行われている13000のブログの90万の記事だそうだ。
2009年上半期におけるもっとも登場回数多い言葉のベストテンは、
1ベルルスコーニ 20196回
2危機 18528回
3アブルッツォ 17074回
4Facebook 15115回
5iPhone 13849回
6Inter 11951回
7Obama 10170回
8ローマ法王ベネディクト16世 10070回
9Milan 9826回
10環境 9816回

となっている。
ベルルスコーニは現在のイタリア首相。危機は、経済危機のこと。アブルッツォは地震が起きたところ。インターとミランはサッカーチームの名前である。

良くも悪くも、首相の名前がトップっていうのは、イタリア人はやっぱり政治好きなのかもしれない。
また、サッカーチームの名前が入っているのは、やっぱりサッカーの国って感じがする。
ローマ法王の名前があるのも、いかにもイタリア的ではある。

さらに、この調査では、その単語の使われた前後の形容詞を調べていて、それを10段階評価で表している。
ポイントの高い方が、より好意的ってことだそうだ。
そのトップ15がこれ。後ろにあるのは、どんな形容詞かってこと。
Audi:8.6originale; estetica; perfetta; potente;

Nintendo:8.5|capace;celebre;originale;creativa;

Disney:8.1|celebre;divertente;fantastica;creativa;

Honda:7.9|originale;veloce;fedele;efficiente;potente;

Adobe:7.9|interessante;originale;necessario;multimediale;

Simona Ventura:7.8 |scoppiettante; realizzata; straordinaria; generosa; chic; inconsueta;

Flickr:7.7|semplice; popolare; interessante; originale;

iPhone:7.7| universale; facile; perfetto; superiore;
rivoluzionario; divertente; intelligente; multimediale; interattivo;
potente; differente; inutile;

Toyota:7.7|intelligente;particolare;importante;commerciale;

Nokia:7.6|famosa; semplice; superiore; fida; multimediale; inarrivabile; tecnologica;

Wordpress:7.6| facile; perfetto; veloce; ideale; utile; professionale; necessario;

Tremonti:7.6 | responsabile; geniale; capace; necessario; coerente; atipico; creativo; intollerabile; inutile;

Wikipedia:7.6| utile; giusto; interessante; importante; aperto; autorevole;

Brunetta:7.6 | ottimo; particolare; simpatico; determinato;

Ducati:7.5|facile;veloce;particolare;potente;
Simona Venturaは、イタリアの女性テレビ司会者、Tremontiは、現在のイタリアの財務大臣。
日本の企業では、任天堂やホンダ、トヨタが好意的に受け止められているようだ。

くだんのベルルスコーニだが、彼のポイントは6.2だそうで、話題の人物ではあるが、好意的に見ている人は、少ないみたいだ。
記事の中の原文はこれ
Con un punteggio 6.2 viene infatti definito: vincente; perfetto; geniale; duro; incredibile; popolare; positivo; spaziale; divertente; convinto; simpatico. Ma anche: assurdo; irresponsabile; imbarazzante; anomalo; superficiale.

ネタ元の記事にも書いてあるんだけど、これは科学的な分析ではなく、あくまでも現在のイタリアのブログ界における雰囲気を表したものってことらしい。
posted by tady at 21:22| ローマ ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | イタリアのニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月30日

ベルルスコーニ暴走中

イタリアの首相ベルルスコーニが援交疑惑で話題になっている。これは既に日本のマスメディアでも報じられている。
La Repubblicaが、Rispondi Berlusconi!っていうベルルスコーニに対する10の質問をしていて、その内容は、援交相手のNoemi Letiziaとどのように知り合ったのかとか、どんな関係なのかってのを聞いているんだけど、まあ、ベルルスコーニは当然答えていない。
ベルルスコーニに返答を求める人々が、facebookにサイトを作っていて、そのサイトに登録した人が7万5千人を越えている。
http://www.repubblica.it/2009/05/sezioni/politica/berlusconi-divorzio-4/
facebook-75mila/facebook-75mila.html


http://www.facebook.com/group.php?gid=79792252475

援交疑惑だけでなく、イタリアの首相は、現在暴走中。この夏に開催されるG8の会場を、急遽、地震のあったアクイゥラに変更したりしているのだが、これも、完全なるスタンドプレーで、人気とり以外に考えられない。それに巻き込まれるG8に参加する首脳たちは、いい面の皮だろう。

こればかりではない。ベルルスコーニの所有する企業のイギリス人弁護士が、不正疑惑で裁判所から有罪判決を受けたのだが、これに対しても、シラを切りと押しているし、イタリアの安全保障に関する法律の修正ってことで、とんでもない法案を提出している。これは、イタリアにやってくる移民を全面的に排除しようとする意図がミエミエなのだ。
イタリアが、移民の血で汚されるのは避けたいなんていう、国粋主義的・排外的発言もあったりして、そのあまりの酷さに、教会でさえも反発している。
本来なら、こういったネタを、もう少し丁寧に伝えたいのだが、なかなか時間がとれない。
ベルルスコーニの動向なんて、日本人には関心ないのであろうが、末期的状態でありながら、首相jの座を降りないっていうのは、麻生とも似ていたりするのが、これまた興味深い。
それにしても、イタリアの状況が、悪化の一途をたどっているのが、心配だ。
posted by tady at 23:46| ローマ | Comment(0) | TrackBack(1) | イタリアのニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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